横浜反撃!桑原だ!佐野だ!牧弾だ!5回鮮やか逆転 スローガン通り巨人戦初勝利

[ 2022年4月27日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA6―4巨人 ( 2022年4月26日    横浜 )

<D・巨>5回、2ランを放った牧(撮影・島崎 忠彦)
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 DeNAは26日、巨人に競り勝って連敗を3でストップ。プロ2年目ながら4番に座る牧秀悟内野手(24)が5回の5号2ランを含む3安打で勝利に大きく貢献した。この日は新型コロナウイルス感染から桑原将志外野手(28)がスタメンに復帰して適時打をマーク。まだまだ借金2で5位だが、コロナ禍を乗り越えたチームは、巻き返しへの準備を整えつつある。

 10メートル近い強風が吹き荒れていた横浜スタジアム。牧は心の中で思った。「向こうに打てば打球が伸びる」。狙いは右打席からは逆方向となるが、追い風となる右中間方向。快音を残した打球は狙い通りのアーチを描きフェンスを越えた。

 5回の2ランを含む今季初の3安打で勝利に貢献したお立ち台では「顔を合わせたらコロナの話しかしていない」と苦笑しつつ「メンバーが続々、集まっている。これからどんどん勝っていきたい」と誓った。今月6日以降に12選手が集団感染。開幕スタメンだった主力の牧、楠本、戸柱、桑原、柴田の5人も含まれた。牧は20日に復帰し、この日は桑原が復帰即1番出場。5人が再びスタメンに名を連ね、打線が機能した。桑原も5回に反撃の口火を切る適時打。感染が相次いだチームの戦力が戻り、今季スローガンである「横浜反撃」の態勢が整いつつある。

 「4番・牧」。三浦監督が信頼する24歳の定位置は打順が激しく入れ替わっても不変だ。桑原に続く2番は開幕2戦目だった3月26日の広島戦以来となる佐野とした。過去5試合で5番だったソトは3番。4番という軸がぶれていないからこそ、積極的に打順を変更できる。まだまだ借金2で5位だが戦力がそろえば、浮上への光明は差し込む。三浦監督は「まだフルメンバーではない。ケガ人もいるしファームにも選手がいる。でもベストを尽くす」と前を向く。

 牧は「4番を打たせてもらっている以上、打たないといけない。男は黙って打つだけ」と表情を引き締める。新人だった昨季にチームが最下位に低迷し、今季に懸ける思いは強い。打率・356とし、リーグ2位に浮上。強風が吹き荒れた横浜の夜空に、巻き返しへののろしが上がった。(大木 穂高)

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