阪神、連勝なるか 担当4戦全勝の“福男”MBS金山アナが23日のヤクルト戦をラジオ実況

[ 2022年4月23日 12:21 ]

23日の阪神ーヤクルトをラジオで実況する毎日放送の金山泉アナウンサー
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 この際、あやかれるものは何でもあやかろう。23日の阪神―ヤクルト(午後6時開始、神宮)のラジオ実況を、毎日放送の金山泉アナウンサー(39)が務める。

 同アナは“福男”として密かに評判だ。関西圏で「MBS」の呼び方で親しまれるTBS系列の同局は、地域柄、阪神中心の放送が多いのだが、金山アナが放送にたずさわった試合はなんと、4戦全勝。内訳は、実況で2勝、レポーターで2勝。ここまで4勝19敗1分という歴史的低迷をするチームの全ての勝利を、マイクで伝えているのだ。

 「金山神話」は、ラジオ放送に限った話で、テレビ放送だとちょっと事情が違うようだが、それはそれ。23日はラジオ実況だから、全勝のデータは生かされる。毎日放送の社内でも「勝率10割男」と、ユーモアを交えてあがめられているそうだ。今季2度目の2連勝を狙うチームに、追い風になるかもしれない。

 金山アナウンサーといえば、個人的には13年の男子ゴルフツアー・つるやオープンを思い出す。松山英樹のプロ初勝利の優勝インタビューを務めた。節目のタイミングにかかわる“持っているアナウンサー”という印象がある。ところが、そんないい話ばかりではなく、過去には悲しい思いもしてきたそうで、阪神ファンから、会社や個人のSNSに、「あなたの実況すると、勝率が悪い」なんていう声が届くことがあった。「話す」という本業以外の部分で、いちゃもんをつけられることがあったそうだ。

 もちろん、誰が放送にかかわるかというような、メディア側の“スターティング・ラインアップ”が勝敗に関係することはない。それを承知で、吉兆やらジンクスやら、良いものも悪いものもひっくるめて、みんなでワイワイガヤガヤできるのが、プロスポーツの魅力の一つだ。阪神の23日の先発は、前回登板で、来日初登板初勝利を挙げたウィルカーソン。打線の調子も上向きだ。さあ、「金山神話」は続くか。(倉世古 洋平)

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2022年4月23日のニュース