ソフトバンク今季最多17安打も… 3連敗「大敗ですなー」 投手陣あれれ…12失点 打線に求む破壊力

[ 2022年4月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー12日本ハム ( 2022年4月22日    札幌D )

日本ハムより安打を放つも負けたソフトバンク・藤本監督(撮影・高橋茂夫)
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 ホームランの破壊力に屈した。ソフトバンクは22日、日本ハムに5―12で敗れた。先発のコリン・レイ投手(31)ら投手陣が3被弾した。打線は相手以上の今季最多17安打をマークしたが、本塁打がなく5点止まり。チームは今季初の3連敗となった。一方、左肩を痛めていた柳田悠岐外野手(33)が3軍戦で実戦復帰。打線が迫力不足に陥っているだけに、1軍合流が待ち遠しい。

 今季初の3連敗。藤本監督は札幌でも、オリックスに連敗した大阪と同様に、ぼやきから振り返った。

 「大敗ですなー。1回、2回でゲームをつぶしてしまって。安打数言うても、何本打っても、負けたら一緒よ」

 6回終了時点で9点のビハインド。それでもジワリジワリと打線は食らい付き7、8回と1点ずつ返したが、焼け石に水だった。相手を4つ上回る今季最多の17安打を放っても適時打は2本のみ。藤本監督は注文を加えた。

 「17本打ったところは自信にしてもらっていいけど、もうちょっと気持ちのいいタイムリー、欲しいね」

 本塁打の破壊力も点差につながった。3被弾だけで7失点。半面、鷹はノーアーチだ。今季、打線に本塁打が生まれたのは9試合。そのうち7試合で勝っている。

 序盤の大量失点を本塁打なしで盛り返すのは難しい。先発のレイがビッグイニングをつくられて、ビッグボスに今季最多得点を献上した。右腕は昨季からの登板9戦目で来日最短、ワーストの2回7失点。早いカウントから高めの甘い球を多投してしまい、開幕カード3連勝の相手に“フルボッコ”にされた。

 「ストライク、ボールがはっきりしていた。バッターにしっかりとスイングされてしまった。早い回で降板することになってしまい、申し訳ない」

 初回から初球の連打。わずか2球で一、三塁となり、さらに四球も絡んで1死満塁となった。併殺崩れで先制を許し2死一、三塁で万波に初球カットボールを左翼へ3ランされた。2回も2死からの連打などで3点を失った。

 「何か考えてください、(という)メッセージですね」と指揮官は3回の守備から甲斐も含めてバッテリーごと代え、リードの再考も促したが“投壊”は海野がマスクを被ってからも続いた。2番手の松本は4回無死一塁で近藤に2ランを被弾。3番手の田浦も6回無死二塁で石井に2ランを浴びた。

 打線は2戦連続2桁安打と悪くはない。あとは迫力。投手陣には一発を避ける工夫がほしい。(井上 満夫)

 ▽昨季の19安打敗戦VTR ソフトバンクは昨年4月24日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、打線が毎回の19安打を放ちながら9―11で敗れている。このゲームでは2回に4点を先制。しかし、投手陣が13被安打に加えて、2リーグ制での球団ワーストタイ記録となる13四球で自滅した。このとき放った19安打は、その後もなかなか超えることができず、20安打でロッテに勝った最終戦までシーズン最多安打のままだった。

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2022年4月23日のニュース