日本ハム「ダイヤモンド・ブラッシュ」プロジェクト 江別・えみくる少年野球場で完成記念セレモニーを開催

[ 2022年4月23日 13:56 ]

改修した北海道江別市のえみくる少年野球場で始球式を行う日本ハム・稲葉GM兼SCO(球団提供)
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 日本ハムは少年野球場を修繕、整備していく「ダイヤモンド・ブラッシュ」プロジェクトの一環で、21年度の対象球場の一つに選定していた北海道江別市の「えみくる少年野球場」の改修が昨年12月に完工し、雪解けを待って22日に完成セレモニーが開かれた。

 同プロジェクトは北海道内の子供たちが安全で快適プレーできる環境を整えるため、「ファイターズ基金」から工費の一部を寄付し、自治体や球場管理団体、施設利用者、地元企業などと共同で19年に立ち上がった。この日は計画を推進した江別市の三好昇市長をはじめ、日本ハムのGM兼スポーツ・コミュニティ・オフィサー(SCO)、プロジェクトに協力した江別市少年野球連盟や協賛企業、連盟所属の10チームが出席。テープカットや記念撮影を行い、完成を祝った。

 江別市では1982年から利用されてきたはやぶさ運動広場内の少年野球場(江別市大麻北町)が、利用年月の経過とともに施設の老朽化による破損や腐食が顕著になっていた。また、時代の流れにより隣接地に住宅や介護施設が建設され、子どもたちが伸び伸びとプレーできる環境の確保が課題。前球場は両翼61メートル、中堅68メートルだったが、新球場は両翼70メートル、中堅85メートルに拡大。移転先になった「えみくる」は都市と農村の交流を促進し、賑わいを創出することを目的とした施設で、三好市長は「様々な活用方法を生かし、子どもたちや市民が友情、交流を深める場、そして少年野球の聖地になってくれることを期待しています」と述べた。

 本プロジェクトスポンサーの株式会社鈴木商会には、えみくる敷地内にあった旧中学校の官舎の撤去、改修作業時に必要なマスクと軍手の提供、プロジェクトサプライヤーの株式会社カナテックより、本部席用のユニットハウスとトイレを提供を受け、改修作業や資金面では各団体・企業、チーム関係者・保護者らが協力した。

 こけら落としの市長旗杯で始球式を務めた稲葉GM兼SCOは「多くの方のご協力があってこのプロジェクトが少しずつ広がっている。プレーする子たちには感謝の気持ちを忘れず、プロ野球、ファイターズに入ることを目指してもらえたら」と話した。実際にプレーした大麻チャイルズの三浦佳人主将は「グラウンドがふかふかしていてプレーしやすい。この球場の1号本塁打を打てるよう頑張ります」と、意気込んでいた。

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2022年4月23日のニュース