ロッテ・ロメロが朗希を超える23回1/3無失点「優勝するために投げている」チームの連敗5で止めた

[ 2022年4月23日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―0オリックス ( 2022年4月22日    京セラD )

<オ・ロ>ロメロは6回1/3無失点と力投し、連続無失点を23回1/3に伸ばした(撮影・井垣 忠夫)
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 完全男を超えている。ロッテの助っ人左腕・ロメロが、6回1/3を5安打無失点で2勝目。連続無失点を23回1/3に伸ばし、18イニングの佐々木朗を抜いた。

 「俺は優勝するために投げている。100%の準備をしてきた」 チームの連敗を「5」で止め豪語した。メジャー時代は、160キロを計測した左腕もスタイルチェンジした。2回2死二塁ではバレラをスライダー3球で追い込み、チェンジアップで二ゴロ。3回1死一、三塁では福田を137キロのスライダーで二ゴロ併殺に打ち取った。中日で8勝(10敗)を挙げた19年は全投球の8割が直球だったが、変化球主体で打たせて取る技巧派へ。井口監督も「パワーピッチャーのイメージだったが、技術的にレベルアップした」と驚く変身だった。

 10日のオリックス戦で完全試合を達成した佐々木朗に注目が集まるが、ロメロはリーグトップだった防御率も0・34とし、連続イニング無失点も若き右腕を上回った。ドミニカ共和国出身で出身の村名「カタンガ」が愛称だが、今季はまだ無敗の「マケンガ」だ。

 11歳下の佐々木朗を「今日本で一番。大谷(翔平)と同レベル。もう少しでメジャーに行くんじゃないか」と評したロメロ。素直に尊敬するロメロが、チームを盛り上げる。(君島 圭介)

 ◇エンニー・ロメロ 1991年1月24日生まれ、ドミニカ共和国出身の31歳。08年にレイズと契約し、13年にメジャーデビュー。17年にナショナルズ、18年にパイレーツに在籍し、19年から2年間は中日でプレー。その後、ドジャース、メキシコ・ティフアナを経て、昨季6月にロッテに入団。同年は4試合に登板し1勝0敗、防御率1・54だった。1メートル90、103キロ。左投げ右打ち。

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