巨人 重盗で12球団最速貯金10 原監督「たまたま」今季2度目の5連勝

[ 2022年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―2中日 ( 2022年4月22日    バンテリンD )

<中・巨>4回、重盗で三塁走者・丸は本塁に滑り込み生還する(撮影・椎名 航)
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 他球場に比べ広くて一発の出にくいバンテリンドーム。巨人が見事な足技で、昨季4勝を献上した難敵の柳から決勝点を奪った。

 1│1の4回。2死一、三塁とし、7番・香月の初球で一塁走者のウォーカーがスタート。捕手・木下の二塁送球と同時に三塁走者の丸がスタートを切った。遊撃・堂上からの本塁返球がややそれ、生還。大きな1点になった。

 原監督は「多くを語らない方がいいでしょう。たまたま」とする一方で、元木ヘッド兼オフェンスチーフコーチは「ウォーカーは走らせた。仕掛けてはいない。選手が個々にいい判断をしてくれたんじゃない?」と13年の盗塁王で通算166盗塁の丸の状況判断が光ったとした。

 チームは試合前の時点で、12球団最少タイ6盗塁。ウォーカー、丸ともにここまで盗塁はなかった。丸は19年8月20日にも同球場で三塁走者で重盗を決めるなど、走塁力は高いプレーヤーだ。

 一、三塁で一塁走者が単独スチールを仕掛けた場合、捕手はまず三塁走者の動きを確かめて、二塁送球するかしないかを判断するのがセオリー。だが、木下は迷わず二塁へ送球し、丸にその隙を突かれた。中日・立浪監督は「三塁を見ずに投げたら、ああなるよね」と苦言を呈した。

 12球団トップの27本塁打を誇る得意の空中戦だけでなく、華麗な足技も決める。一、三塁からの重盗は指揮官の引き出しにある原スペシャルともいえる。今季2度目の5連勝。12球団最速で貯金10に到達した。(花里 雄太)

 《20年以来16度目》巨人がセ、パ通じ最速で貯金10に到達。チームの貯金10両リーグ一番乗りは20年以来16度目。また、巨人の24試合以内で貯金10は13年の16試合(12勝2敗2分け)以来2リーグ制後15度目。過去14度のうち11度優勝しておりV確率79%だ。巨人は4回に丸の本盗で1―1から勝ち越し。巨人で本盗による得点が決勝点となったのは15年4月28日中日戦(走者金城)以来7年ぶり。

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