巨人シューメーカー 圧巻の2安打完封&初安打「みんなで一つの絵を完成させて勝てた」「とてもうれしい」

[ 2022年4月23日 17:16 ]

セ・リーグ   巨人3―0中日 ( 2022年4月23日    バンテリンD )

<中・巨>完封勝利を挙げ、ガッツポーズするシューメーカー(撮影・河野 光希)
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 巨人の新助っ人、マット・シューメーカー投手(35)が中日戦(バンテリンD)で来日3度目の登板。7回2死まで1人の走者も出さない完全投球を披露し、来日初勝利を初完投初完封で飾った。自信のあるスプリットなど変化球を駆使して9回を散発2安打無四球、3者連続を含む8奪三振の快投だった。

 試合後、敵地でヒーローインタビューに臨んだシューメーカーは「選手冥利につきます。選手として野球をやっていると、大勢のお客さんの前で、特に素晴らしいジャイアンツのファンの前で、こうした接戦、投手戦をできて、なおかつ伝統あるチームのユニホームを着て勝てたというのはとても光栄なことです。ありがとうございます」と第一声。自身の投球内容について聞かれると「長いシーズン、最終的に優勝するのが目標ですけども、そうした長いシーズンの中できょうというのは1試合に過ぎないかもしれませんけど、それぞれの選手がそれぞれの役割、ジグソーパズルのピースとなってみんなで一つの絵を完成させて勝てたというのはとてもうれしく思います」と続けた。

 来日初登板初先発となった9日のヤクルト戦(東京D)では7回途中5安打2失点(自責1)と好投も打線の援護に恵まれず初勝利ならず。2度目の先発となった16日の阪神戦(甲子園)も6回5安打2失点(自責1)と好投したが、またも打線の援護に恵まれずに来日初勝利はお預けとなった。

 “3度目の正直”となったこの日は初回から快調にイニングを重ね、5回まで完全投球。だが、この日も途中まで打線の援護がなく0―0のまま迎えた6回だった。無死一塁で入った打席でシューメーカー自ら相手先発左腕・松葉の3球目カットボールを右前打。来日6打席目で初安打を放ち、2番手右腕・祖父江の暴投により自ら先制のホームを踏んだ。メジャー通算46勝のシューメーカーは米国時代にメジャーで8打席6打数無安打、マイナーでも7打席6打数無安打で、来日6打席目の初安打は日米通算でも初安打となった。偉業達成まであと7人となった7回2死からA・マルティネスに左翼線二塁打を打たれて大記録は逃したが、気落ちせずに続く8回は3者連続三振。無失点のまま9回を投げ切った。

 完全試合への意識については「ピッチャーとしてはノーヒットというのはあまり意識していないんですけれども、当然自分でも分かっていますし。ただ、ノーヒットの間もやることは一緒で、目の前のバッターを1人1人取っていくということを考えていました」とし、「1本目を許した後も、ここで仕切り直してまた1人1人目の前を取っていこうと、そういうふうに思っていました」と冷静に振り返ったシューメーカー。来日初安打についても「先ほど言ったように選手それぞれが自分の役割を果たす。自分もバッターとして打席に立った時はバッターとしての役割を果たせたと思う。それぞれの選手がやることをやって、初勝利だけでなく、最初のヒットも同時に達成できてうれしいです」とどこまでも冷静だった。

 それでも、完封勝利はエンゼルス時代の2016年7月18日(米国時間)に行われたホワイトソックス戦以来自身2度目。最後に全国の巨人ファンへメッセージを求められると「この伝統あるチームのユニホームを着てプレーするのはとても楽しいです。そして、ジャイアンツファンの方がたくさん熱心に応援してくれるので、私たちの目標である優勝するにあたって皆さんの力が間違いなく必要なので、引き続き応援よろしくお願いします」とし「アリガトウゴザイマス!」と最後は日本語で締めくくった。

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