日本ハム・新庄監督 勘ピューターさく裂!万波4号3ラン 今季最多12点で大勝

[ 2022年4月23日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム12―5ソフトバンク ( 2022年4月22日    札幌D )

<日・ソ>初回、3ランを放つ万波(撮影・高橋 茂夫)
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 ビッグボス勘ピューター的中で~す。日本ハムは22日、ソフトバンク戦で3本塁打をマークするなど今季最多の12得点で勝利。新庄剛志監督(50)が活躍を予告して「6番・右翼」でスタメン起用した万波中正外野手(22)が初回に4号3ランを放った。敵地のペイペイドームでの開幕3連戦で3連敗を喫した相手に今季初勝利。まだまだ借金6で最下位だが、若い力が逆襲への力を蓄えている。

 また当たった。これで3本目の予言本塁打だ。新庄監督が試合前に言った。「今日は万波君に期待したい。見といてください」。初回2死一、三塁から右腕・レイのカットボールを左翼ポール際へ。今季最多12得点を呼ぶ4号3ランを放ち「僕の勘ピューターが当たった」という指揮官に、万波も「やっぱ勘ピューターすげえな」と笑った。

 ここまで万波は打率.143。前日21日の楽天戦で一発を含む2安打2打点だった今川の先発が予想されたが、新庄監督の観察眼は違った。前日途中出場した万波が、楽天・松井裕から豪快に空振り三振。それを見て「明日(22日)スタメンと思った。これは何かしてくれる」とひらめき、「6番・右翼」で起用。万波は「練習の時に“天井に向かって打て。外野じゃなくて投手の後ろ。大げさにやってみて”とアドバイスを受けていい結果につながった」と勘だけではなく、助言が結果につながったことを明かし感謝した。

 とにかく指揮官の予言が当たる。1本目は3月6日の巨人とのオープン戦。三塁ベースコーチだった指揮官が、バックスクリーンを指して本塁打のサインを送ると、直後に中越え本塁打。2本目は17日のロッテ戦で、佐々木朗に8回完全に抑え込まれていたが、延長10回に3番手・西野から中堅右へ一発を放った。指揮官はベンチで直前に「バックスクリーンへ本塁打を打つ」と予告。そしてこの日が3本目で「どうですか?今日の6番起用。当たったね~!」とご満悦だった。

 昨季の78本塁打はリーグ最少で、唯一の2桁。長打力不足に悩んでいた昨季までがうそのようにこの日は近藤、石井にも一発が出た。リーグトップの19発。連敗を2で止めたチームは借金6の最下位に沈むが、若手の心を見事に操る指揮官が見る者をわくわくさせるチームをつくり上げている。(東尾 洋樹)

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