中日・石川昂　菅野から本拠バンテリンD初アーチも空砲「次は勝つ試合で打ちたい」

セ・リーグ   中日2ー7巨人 （ 2022年4月22日    バンテリンD ）

＜中・巨＞2回、石川昂は同点ホームランを放ち、ポーズを決め一周する（撮影・椎名　航）
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　敗戦の中で輝きを放った。中日・石川昂が3号ソロを含む2安打と存在感を示した。進化の一発は2回。先頭で巨人のエース・菅野の初球の内角高め147キロ直球をとらえた。快音を残した打球は左中間席に消えるバンテリンドーム初アーチ。課題の内角直球を見事に打ち砕き笑顔でダイヤモンドを一周した。

　「正直、いつもの詰まる感じで、振った瞬間は“やっちまった”と思った。でもパンとバットが前に出てきた。初めてあのコースを打てたので自信を持ってやっていきたい」

　直球を打ち返すためにキャンプから試行錯誤を繰り返した。試合前も「より実戦に近いように」と1メートルほど投手に近づいて打撃練習に取り組んだ成果が出た。だが負けては素直に喜べない。若き大砲候補は「次は勝つ試合で打ちたい」と勝利につながる一発を誓った。（中澤　智晴）