朗希 侍エースだ!栗山監督が絶賛「もう圧巻でしょう」 WBC来春開催予定

[ 2022年4月23日 05:30 ]

侍ジャパン・栗山監督が絶賛したロッテ・佐々木朗希
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 世界でも完全再現だ。侍ジャパン・栗山英樹監督(60)が22日、甲子園で行われた関西学生野球春季リーグを視察。史上最年少で完全試合を達成したロッテ・佐々木朗希投手(20)を絶賛した。来春開催予定のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向け、米国など各国のメンバーに名を連ねる“メジャーリーガー封じ”に期待。エンゼルス・大谷翔平投手(27)とともに、規格外の20歳右腕に侍エースへの期待を寄せた。

 すでに頭の中ではイメージができているのかもしれない。甲子園球場での取材対応。佐々木朗について質問が及ぶと、栗山監督の口調が熱を帯びた。

 「もう圧巻でしょう。楽しいなあっていう。世界でこれがきているぞ、と。本当に思った通りにきている」

 10日のオリックス戦(ZOZOマリン)での完全試合は、テレビ観戦。8回完全のまま降板した17日の日本ハム戦(同)も含めて「最後まで完全に押し切っている。そういう完全試合とか、ノーヒットノーランって見たことがない。完璧に投げたっていう歴史であるのは間違いない」と絶賛した。

 栗山監督が最も着目するのが、17回で計33三振を奪って圧倒的な投球で打者を抑え込んだこと。この投球こそが米国代表をはじめとするメジャーリーガー封じに通じる。栗山監督は以前、米国代表などの強豪に勝つためには「もう投手が圧倒的に打者を抑え込むイメージ」と語っていた。まさに佐々木朗の投球がそれ。あの完全投球こそ世界一への道にほかならない。

 この日も来年のWBCに向けて「メジャーリーガー相手に世界をやっつけるチャンスをもらっているから、何としてもアメリカをやっつける。それしか考えてない」と強調。さらに侍が3大会ぶりの優勝を勝ち取るためには「日本の野球が勝つためには少数点差を勝ち切るイメージ。優勝するときのイメージはそういうイメージ」と投手力の充実が鍵と説いた。

 コロナ禍で中止になった3月5、6日の台湾代表との強化試合でも、佐々木朗を選出し、5日に先発させる構想だった。来年の本番に向けてメンバー選考は今シーズンの状態、結果を見極めて進める方針。ただ、現時点で大谷とともに、先発の柱の最有力候補であることは間違いない。

 最後に栗山監督はこうも言った。「若い人も何かを感じ、みんなで切磋琢磨(せっさたくま)していくと思う。ジャパンを預かる立場として“ありがとう、朗希”と、そういう感じです」。それは侍全体への相乗効果への期待とともに、世界一へのイメージを膨らませてくれた右腕への感謝の言葉にも聞こえた。
 
 《伝説は続くのか 24日オリックス戦先発》佐々木朗は24日のオリックス戦(京セラドーム)にする。10日の同戦では完全試合、17日の日本ハム戦でも8回完全投球を展開。すでに大リーグ記録を超える「52打者連続斬り」で、17イニング連続無安打も続いている。前回登板の後は「チャンスはもうないんじゃないすか」と話していたが、さらなる快投に注目が集まる。

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2022年4月23日のニュース