二塁打王の阪神・佐藤輝がチャンスメーク 「打つべき人が打てば、勝てる試合は多くなる」 

[ 2022年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6ー0ヤクルト ( 2022年4月22日    神宮 )

<ヤ・神>7回1死二塁、適時二塁打を放ちガッツポーズを決める佐藤輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神・佐藤輝が、喉から手が出るほど欲しかった「次の1点」を叩き出した。7回1死二塁で、来日初登板のヤクルト・コールのスライダーを完璧に捉えた。右中間フェンス直撃の適時二塁打で、リードを3点に広げた。

 「絶対に点が欲しいところだったので、良いイメージで打席に入れてよかった」

 初回に2点を先制した後、スコアボードに0が並んだ。7点差を引っ繰り返された3月25日のヤクルトとの開幕戦に代表されるように、追加点が挙げられない試合が続き、借金は16まで膨らんだ。

 この日も2点リードにもかかわらず重苦しい雰囲気が漂ったが、サトテルの3月31日広島戦以来18試合ぶりの適時打が呼び水となった。ロハス・ジュニアに3ランも出て、7回の1イニングで4得点。チームの6得点以上は、8得点した開幕戦以来になった。

 初回には2死から二塁打を放ち、大山の2ランを引き出した。この試合の2本の二塁打がいずれも得点に絡んだだけでなく、二塁打の数は両リーグ首位を独走する10本。2試合連続の3番起用で、5本塁打を放っている一発だけではない魅力を発揮し、「(どの打順でも)長打を一番に求められている。それをどの打順でも意識している」と胸を張った。

 7回には三遊間の打球を横っ飛びで好捕。「しっかり体も動き、いい状態なのかなと思う」と好調宣言も飛び出た。「打つべき人が打てば、勝てる試合は多くなると思う。今日みたいにみんなで打って、投手を楽にするような攻撃をしたい」。チームはどん底まで落ちた。あとは上がるだけだ。(倉世古 洋平)

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2022年4月23日のニュース