阪神・矢野監督 諦めない虎党に感謝 「この1勝だけでもこんだけ喜んでくれるんやなと」

[ 2022年4月23日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6ー0ヤクルト ( 2022年4月22日    神宮 )

<ヤ・神>敵地で今季初勝利を挙げ、ファンの声援にこたえる矢野監督(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 神宮のスタンドから降り注がれた温かい拍手が身に染みた。13試合目でやっと手にした今季ビジター初勝利。阪神・矢野監督は日本中で熱い後押しをしてくれる虎党のありがたみを痛感し、改めて、諦めない姿勢を強調した。

 「今、神宮だけかな…こう、球場の中を通ってね。負けた時はヤジられることもあるけど、この1勝だけでもこんだけ喜んでくれるんやなと。もちろん、俺らも諦めているわけないし、ファンの人も諦めていないというのを感じられた。あそこを通るのは、負けた時は嫌な時もあるけど、こうやって勝つことですごく喜んでくれるというのを、俺自身、改めて実感できた」

 球場の構造上、三塁ベンチから左翼ポール方向へグラウンド内を歩いて帰路に就くのが神宮。チーム状況を考えれば、罵声が飛んできても不思議ではなかった中、逆に大きな拍手で見送られた。矢野監督も帽子を脱ぎ、頭を下げて感謝。どれだけ厳しい時でも勝利を信じてくれる人たちのために、大逆襲への決意を新たにした。

 「カードの頭で、しっかり良い流れをヤギ(青柳)がつくって、打者陣もちょっと乗っていけそうな部分も出つつある。プロである以上、結果でしか示せないところがある。全員で勝つところを見せていきたい」

 もうこれ以上、失望させるわけにはいかない。(山添 晴治)

続きを表示

2022年4月23日のニュース