阪神の主軸が乗ってきた~!マルテ&大山&サンズが5試合ぶりの打点そろい踏み 敗戦にも意地を見せた

[ 2021年10月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5広島 ( 2021年9月30日    甲子園 )

<神・広>初回、サンズは中犠飛を放つ(撮影・後藤 大輝)
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 苦境打破へ、阪神の主軸の面々が意地を見せた。初回、口火を切るように快音を響かせたのは大山だ。連打の近本と中野のタッチアップも絡めて作った1死二、三塁の好機。7球目のチェンジアップを捉えた打球は左翼で弾み、先制打になった。

 「前の3人がつくってくれたチャンスだったので、何としてもランナーを還したいと思っていました。先制点を取ることができて良かった」

 過去2戦は先手を奪われていた流れを4番のバットが変えた。さらに野選などで得た1死満塁からサンズが初球を積極的に狙って中堅への大飛球となる犠飛。不振に苦しむ助っ人は貴重な追加点をもぎ取り、「早い回にできるだけ多く点を取って、投手を楽にしたいと思っているし、前のみんなが塁を埋めてくれたから、絶対にランナーを返したいと思っていた」と振り返った。

 1点劣勢で迎えた7回には2死二塁でマルテが三遊間を破る起死回生の同点適時打。3打席目まで快音が無かった背番号31は「気持ちで打った」と執念をにじませた。

 初戦は2安打零敗を喫するなど、前夜まであと1本が出ない展開に泣いた中でマルテ、大山、サンズがそろって打点を挙げるのは24日以来5試合ぶりで、後半戦は2度目。前半戦は6度もあった「トリオ」の打点競演に光を見たい。

 近本、中野が好調なだけに、還す役割を担う男たちの働きが得点力アップの鍵だ。猛虎の再上昇へ、雌伏の時間はもう終わりにしたい。(遠藤 礼)

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