ソフトB・森が大誤算 9回魔さか3失点で連勝ストップ 3位楽天と1・5差 工藤監督は四球に苦言

[ 2021年10月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-8西武 ( 2021年9月30日    ペイペイD )

<ソ・西>9回2死一、二塁、岸に勝ち越し適時打を浴びるソフトバンク・森(撮影・岡田 丈靖)
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 魔の9回…。ソフトバンクは30日、西武に7―8で逆転負けを喫した。5回にアルフレド・デスパイネ外野手(35)の逆転3ランで試合の主導権を奪い返したが、守護神が大誤算。2点リードで迎えた9回に森唯斗投手(29)が3失点して逆転を許した。連勝は4で止まり、3位の楽天とのゲーム差は1・5に広がった。

 頼みの守護神がまさかの大誤算だ。4時間28分に及んだ接戦を落とし、今季初の5連勝は目前で消えた。打線が5回に逆転。6回から嘉弥真、岩崎、モイネロとつないで9回を森に託した。だが、リードを守り切れなかった。工藤監督は努めて冷静に試合を振り返った。

 「森で打たれたらしょうがないでしょ。後ろを任せてるんでね。岩崎、モイネロ、森が必勝パターン。そこで打たれたらしょうがないと捉えないとね」

 森は2点リードの場面で登板。先頭・森に低めのナックルカーブをすくわれた。9月24日の日本ハム戦以来の被弾で1点差に迫られた。さらに安打、2四球などで1死満塁とピンチを背負い、外崎の左犠飛で同点に追い付かれた。なおも2死一、二塁で岸に初球を左前打され、勝ち越された。

 与四球が勝敗を分けるポイントになった。先発・杉山は4四死球を許し、4回途中3失点で降板。5回を投げた3番手・松本も2四球が絡んで2安打2失点だった。9回の森の失点も四球が絡み、指揮官は「投手は打たれるときもある。でも結果的に四球が良くないのでね。勝負に行っているのか行っていないのか。こういうところを直さないと」と注文を付けた。

 ただ、5回に一時逆転の3ランを放ったデスパイネを中心に打線は好調だ。6試合ぶりとなる2桁16安打をマーク。9月は11勝9敗2分けで5月(11勝8敗5分け)以来の月間勝ち越しとなった。残りは19試合。工藤監督は「もう残り10ゲーム台。1試合1試合が大事。うまくいかなかったところを“明日は何ができるのか。よし明日こそは”と思ってやってもらえたら」と選手たちに奮起を促した。(井上 満夫)

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2021年10月1日のニュース