大野豊氏 細かいコントロールができていない阪神・西勇 下半身の使い方に修正が必要

[ 2021年10月1日 07:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5広島 ( 2021年9月30日    甲子園 )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】阪神は最低でも引き分けないといけない試合を落とした。痛い敗戦ではあるが、やはり気になるのは西勇の状態だろう。

 良い時に比べると、自分のイメージ通りの球を投げる確率が下がっているように思う。本来は両サイドの低めにしっかりと投げきれる安定感ある投手だが、逆球であったり高めに浮く球がどうしても多くなっている。理詰めの配球、テンポの良さも持ち味だが、今はどちらも打者の間合い、タイミングに合っていて、鈴木誠の2本塁打に象徴されるように痛打につなげられている。

 細かいコントロールができていないのは、やはり下半身の粘りや使い方といった部分で我慢しきれていない部分があるためだ。自分の思っている感覚とは違うはずで、そこは西勇自身が修正するしかない。今後は、どれだけイメージした球と違った球を減らすことができるかだろう。

 チームは広島に3連敗したが、首位・ヤクルトとのゲーム差はまだ1。何とか立て直してほしい。

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