現役最年長投手の中日・山井も引退 伝説の日本シリーズ“完全試合”、13年にはノーノー達成

[ 2021年10月1日 05:30 ]

2007年の日本シリーズを制し、スコアボードを背に場内を一周する中日先発・山井大介投手
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 中日は30日、山井大介投手(43)が今季限りで現役を引退すると発表した。引退セレモニーは藤井淳志外野手(40)とともに13日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で行う予定だ。

 山井は河合楽器から01年ドラフト6巡目で入団し、中日一筋の20年目。投手では昨季から現役最年長だった。07年の日本ハムとの日本シリーズ第5戦では岩瀬との継投による完全試合で53年ぶり日本一に貢献し、13年6月28日のDeNA戦ではノーヒットノーランも達成した。

 近年は若手の台頭もあって登板機会が減少。今季はウエスタン・リーグでチーム最多7勝を挙げても、1軍からは声がかからず、決断を下した。

 ナゴヤ球場での2軍残留練習後にはバンテリンドームを訪れて1軍首脳陣や現役最年長44歳の福留らにあいさつ。球団を通じ「自分に携わってくれたすべての人に感謝しています。ファンの皆さんのたくさんの声援のおかげでマウンド上では自分の持っている以上の力が出せたと思います。20年間、本当にありがとうございました」と言葉を寄せた。

 ◇山井 大介(やまい・だいすけ)1978年(昭53)5月10日生まれ、大阪府出身の43歳。神戸弘陵、奈良産大、河合楽器を経て、01年ドラフト6巡目で中日入り。07年の日本シリーズ第5戦では8回まで完全投球で日本一に貢献。14年に13勝で最多勝と勝率第1位の2冠。翌15年、初の開幕投手。18年5月22日のDeNA戦で史上9人目の40代完封。1メートル79、86キロ。右投げ右打ち。

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2021年10月1日のニュース