ソフトバンクが今季初2戦連続零敗 天敵・由伸に16回連続無失点 工藤監督お手上げ「やられた」

[ 2021年8月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0-2オリックス ( 2021年8月27日    京セラD )

<オ・ソ>9回2死一塁、空振り三振に倒れる柳田(撮影・後藤 正志)
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 天敵にまたもひねられた。ソフトバンクは27日、オリックスに0―2で零封負け。相手エース山本に4安打に封じられた。山本の前に今季2度目の零封負けで、1勝3敗と苦戦が続く。2019年4月以来の2試合連続零敗で、首位・オリックスとは5ゲーム差と厳しい状況に陥った。

 1点が遠い。0―2の9回2死一塁。一発同点の場面で柳田が打席に立った。ともに東京五輪で金メダル獲得に貢献した山本との侍対決。バットは空を切り、4安打零封負けを喫した。山本の前に7月9日の対戦から16イニング連続無得点。工藤監督は「バッターの人も考えてやってくれているが、なかなか思い通りに投げてくれるピッチャーではない。やられたなと思います。今日は本当に」と声を絞り出した。

 打線は積極的に仕掛けたが、空回りに終わった。3球以内に打席を終えた打者は全30人中16人。決め球のフォークを警戒しての策だったが、14人が凡打に終わった。結果的に余力を残した山本は106球完封。三塁すら踏むことができず、今季初の2試合連続零敗となった。

 3回に先制のチャンスを逃したのが痛かった。松田と今宮の連続安打で無死一、二塁としたが、甲斐の送りバント失敗で松田が三塁封殺。三塁から転送された球を一塁手が落球したのを見て、今宮が三塁を狙うもタッチアウトとなった。指揮官は「あれは紙一重だと思う。隙を突くということはボールから目を離していないということ。あの走塁を責めることはしない」と振り返った。好投手を何とか攻略しようという意識が裏目に出た。

 今季残り44試合でオリックスとのゲーム差は5に広がった。このカードは今後も週末に組まれており、山本との対戦は避けられそうにない。「とにかくみんなで力を合わせて何とか乗り越えていくしかない」と工藤監督。さらに厳しくなった逆転Vは山本攻略なしには成し遂げられない。(福井 亮太)

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2021年8月28日のニュース