智弁学園・小坂監督 決勝の智弁対決に「あまり意識しすぎても良くない」 二刀流・小畠には感謝

[ 2021年8月28日 14:26 ]

第103回全国高校野球選手権大会 準決勝   智弁学園3-1京都国際 ( 2021年8月28日    甲子園 )

<京都国際・智弁学園>4回2死一、二塁、智弁学園・小畠は左越え3ランを放ち、小坂監督にグータッチで迎えられる(撮影・井垣 忠夫)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第14日は28日、甲子園球場で準決勝が行われ、第2試合では智弁学園(奈良)が3-1で京都国際(京都)を破り、初の決勝進出を果たした。先に29日の決勝進出を決めていた智弁和歌山とは、02年の第84回全国高校野球選手権大会の3回戦以来、2度目の聖地での姉妹校対決となる。

 夏は初の決勝となった小坂将商監督は、1失点完投した小畠に「ストライク先行で、野手も守りやすく、リズムも良かったと思います。粘り強くやってくれた。バッテリーがきょうは良かった」と称えた。さらに小畠は4回に先制3ランを放ち、これが決勝点に。今大会初安打でもあり、同監督は「打った本人もビックリしていると思うが、僕自身もビックリです。しっかりコンパクトに振って、それがホームランになったのがよかった」と再び称えた。

 価値ある一撃でもある。直前の打者がスクイズ失敗し、先制機を逃すかもしれない瀬戸際での2死から一撃。指揮官は「自分自身が助けてもらったかなと思います」と最敬礼し、「小畠がホームランで打って、雰囲気が変わった。あと一本がなかなか出なかったが、明日修正してやりたい」と気持ちを引き締めた。

 その決勝戦は、姉妹校でもある智弁和歌山が相手となるが、「あまり意識しすぎても良くないので、6つ目の壁を全員で越えられるように頑張りたい」と、自然体を強調した。選抜大会では2016年に優勝しており、悲願の夏初制覇まで、あと一歩のところまで迫った。

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