トンネル抜け出せない阪神・西勇 遠すぎる100勝、王手から6連敗「リード許した展開で降りて悔しい」

[ 2021年8月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4ー6広島 ( 2021年8月27日    マツダ )

<広・神>4回、広島打線につかまり苦しい表情の西勇(撮影・大森 寛明)
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 阪神・西勇はまたも通算100勝に届かなかった。6度目の挑戦は6回3失点の粘投の末に9敗目。後半戦では初めてクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以下)を達成しても実らなかった。

 「ここ最近の登板の中では修正して投げることができました。ただ、先発としてリードを許した展開でマウンドを降りてしまい悔しいです」

 坂本との先発バッテリーは昨年9月25日ヤクルト戦以来。梅野以外の先発捕手と組むのは24試合ぶりで、2回までは無失点で上々の滑り出しだった。13日広島戦では初回に4失点、20日中日戦では2回に5失点と後半戦2試合で不安を抱えていた立ち上がりを乗り越え、ロハスのソロで6試合ぶりに先制の援護点をもらったまでは、よかったが…。

 2点リードの3回に西川の適時二塁打で1点を返されると、4回には先頭・鈴木誠に初球を中堅フェンス直撃の二塁打を浴び、続く坂倉にも初球134キロスライダーを右前に運ばれる適時打。2球で同点に追いつかれると、1死二塁から菊池涼にまたも初球141キロシュートを捉えられ、中越え適時二塁打で試合をひっくり返された。

 5、6回は無失点でしのぎ、7回の攻撃で代打を送られて降板。最後まで味方の逆転を信じてベンチから声を飛ばしたが、願いは通じなかった。矢野監督は「苦しい場面が多かったけど、粘ってくれた」とねぎらったが、6月18日巨人戦での4勝目で大台に王手をかけてから6連敗。長いトンネルをなかなか抜け出せず、我慢の時期が続く。(阪井 日向)

 《西勇とバッテリーは2人だけ》梅野が今季スタメンから外れるのは4月23日DeNA戦、5月28日西武戦に続く51試合ぶり3度目。その3試合のスタメン捕手はすべて坂本が務めている。西勇が阪神で梅野以外の捕手と先発バッテリーを組むのは昨季9月25日ヤクルト戦の坂本以来登板24試合ぶり。19年の阪神移籍以降、レギュラーシーズン65試合で先発バッテリーを組んだ捕手は梅野61試合、坂本4試合の2人。試合途中からのものを含めてもこの2人だけ。なお坂本とは8月20日の中日戦5回に1イニングだけバッテリーを組んでおり、今季2度目のコンビ。

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