「ベーブ・ルース博物館」館長が語った エンゼルス・大谷とルースの違いと共通点

[ 2021年8月28日 02:30 ]

大谷にエールを送ったショーン・ハーン館長(撮影・杉浦大介通信員)
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 オリオールパーク近隣のルースの生家は、「ベーブ・ルース博物館」として1974年にオープン。同博物館に17年間務めているショーン・ハーン館長(50)が、ルースについて語り、大谷にエールを送った。

 ベーブの祖父母は1870年ごろから世紀の変わり目くらいまでここに住んだと考えられています。米国中に散らばるベーブの孫たちも訪れてくれて連絡を取り続けています。多くの日本人ファンも来てくれますが特にこの2日間は凄かった。

 ベーブは世界中の人々を魅了し、アメリカンドリームの体現者になった。1930年代の大恐慌の中でも、厳しい状況下でも成功できる、という人々の心の支えになった。魅力的な人間でもあり、記者、カメラマン、ファンの望むことを理解した人物でした。

 大谷と性格的には似ていないかもしれません。ベーブはスポットライトを浴びるのが好きで、パーティーで楽しい時間を過ごすのが大好きでした。ただ、野球を心から愛していることでは共通しているはず。大谷は自身の成績よりもこのスポーツ自体をリスペクトしているように思え、ベーブも同じでした。

 今季の大谷のプレーに、ベーブは喜んでいるはずです。大谷は100年もの間できないと思われていたことを成し遂げている。「記録は破られるためにある」という考え方をした人だと聞いているので、大谷の活躍を喜んでいると思います。

 現時点で成績をベーブと比較するのはフェアではないし、余計なプレッシャーをかけたくない。ただ、大谷には史上最高級の選手になってもらいたいと願っています。(杉浦 大介通信員)

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