智弁和歌山・中谷監督 完投の中西称える 継投視野も「最後まで行かせろと、圧で僕を見ていたので」

[ 2021年8月28日 11:41 ]

第103回全国高校野球選手権 準決勝   智弁和歌山5―1近江 ( 2021年8月28日    甲子園 )

<近江・智弁和歌山>近江に勝利し、校歌斉唱する智弁和歌山ナイン(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第14日は28日、甲子園球場で準決勝が行われ、4大会連続出場の智弁和歌山(和歌山)が3大会連続出場の近江(滋賀)を5-1で下し、準優勝した02年以来19年ぶり4度目の決勝進出を果たした。

 打線は初回1死二塁に3番・角井の右翼線適時二塁打で先制し、なおも2死三塁で、5番・岡西の中前適時打で加点した。2-1となった6回2死一、二塁には2番・大仲の左翼線適時二塁打で2点を加えた。8回1死二、三塁にも暴投で加点した。

 投げては先発のエース右腕・中西が速球とキレのあるスライダーなどを駆使して124球、4安打10三振、1失点(自責0)の完投勝利を飾ってみせた。

 中谷仁監督は近江先発・山田に対する対策については「やはりいい投手だという事で、低めの変化球を何とか我慢できればチャンスがあるんじゃないかというところで、準備してきました」と明かし、「初回、角井の打撃がチームに行けるぞという勢いをつけてくれた気がします」と話した。下位打線からのチャンスメークや犠打を絡めた攻撃も見せ、「決まっていない部分もあるんですけど、比較的うまく決めてくれたなと思います」と及第点を与えた。

 1失点完投の中西については「素晴らしいピッチングでした。気持ち、投球術、全てにおいて今年のエースと言うところ、意地を見せてくれたかなと思います」と絶賛。「最後の最後までどこかで継投をと思っていたんですけれども、中西が最後まで行かせろと、圧で僕を見ていたので任せました」と話した。

 自身も97年に経験した決勝戦に向けては「やはり勝つと負けるでは、天国と地獄くらい差があるので、しっかりと明日に向けて準備したいと思います。頑張ります」と強調した。

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