DeNA 3年ぶり3連発!宮崎、ソト、最後は牧!新人が絡むのは球団初 23歳がサイクルに続く偉業

[ 2021年8月28日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA4-0ヤクルト ( 2021年8月27日    東京D )

<ヤ・D>7回2死、牧が3者連続のソロ本塁打を放つ(撮影・村上 大輔)
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 ざわつく場内。DeNAファンの誰もが脳裏に描いた希望を、見事に現実のものとした。牧が放った15号ソロは左翼席へ。異様な雰囲気をものともせずに3者連続弾を決め、ダイヤモンドを一周した。

 「直球も変化球も切れが良かったので、なかなか打てないと思った。でも宮崎さんとソトが打ってくれて楽な気持ちで打てました」

 立て続けに3発の快音が響いたのは0―0で迎えた7回2死。6回までわずか2安打に抑えられていた奥川から宮崎が6年連続2桁に到達となる10号を左中間席に、ソトは18号を左翼席に運んだ。ここまで2打席無安打の新人も勢いに乗じてフルスイング。成長著しい右腕をノックアウトした。

 3者連続弾はチームでは18年8月17日の広島戦で筒香、宮崎、ソトで記録して以来3年ぶり12度目。新人が絡むのは球団史上初の快挙だ。「新人の時にしかできない記録があるのであれば、塗り替えていきたい」と牧。25日の阪神戦では新人史上初のサイクル安打を達成した23歳が、またまた球史にその名を刻んだ。

 めったに見ることがない3連発に、三浦監督も「(奥川が)少し甘くなったところを見逃さず捉えてくれた。凄い盛り上がりだった」と興奮気味。阪神・佐藤輝、広島・栗林らとハイレベルで新人王を争う牧については「新人とは思えない落ちついた雰囲気を感じる。凄い打者です」と賛辞を惜しまなかった。

 チームは15日からスタートした後半戦で阪神、巨人、ヤクルトの上位3チームと対戦した11試合を5勝5敗1分けと奮闘中。牧も「自分が思っている以上に本塁打が打てている。いい感じです」と手応えを語る。残り46試合で3位とは12ゲーム差。決して諦めない。(大木 穂高)

 【牧の主な偉業】

 ☆サイクル安打 8月25日の阪神戦。2回に右越え二塁打、3回に右中間へ14号3ラン、4回に中前打。6回は捕邪飛に倒れたが、9回に岩貞の2球目を捉え右翼線三塁打。プロ野球史上初の新人サイクル安打を達成。

 ☆猛打賞8度 同戦では4回の中前打の時点で、59年桑田武の新人の球団記録を更新する8度目の猛打賞。また、新人の1試合5打点は大洋時代の59年麻生実男以来、62年ぶりの最多タイ記録。

 ☆2度の4安打 6月1日のソフトバンク戦でプロ初の1試合4安打を記録し、サイクル安打を達成した試合でも5打数4安打。新人で4安打をシーズン2度記録は牧が史上初となった。

 《3年ぶり12度目》DeNAは7回に宮崎→ソト→牧が3者連続本塁打。DeNAの3者以上連続本塁打は18年8月17日の広島戦で筒香→宮崎→ソトが記録して以来12度目。新人を含む3者以上連続は球団では初めてだ。また、他球団も含め新人が3人目で打って3者連続本塁打を完成させたのは87年7月1日の近鉄戦で本西厚博(阪急)が石嶺和彦、簑田浩二に続きマーク以来34年ぶり、セでは初めてとなった。

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