ロッテ・国吉 史上初セ→パ同一シーズン白星 移籍後初勝利が激レアな珍記録

[ 2021年8月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ3ー1楽天 ( 2021年8月27日    楽天生命 )

<楽・ロ>移籍後初勝利を挙げた国吉(撮影・白鳥 佳樹)
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 ロッテの「ポスト沢村」が「本家・沢村」もできなかった記録を達成した。DeNAから6月に移籍し、セットアッパーとして定着する国吉が同点の7回に2番手として登板して無安打無失点。直後の8回に中村奨の勝ち越し7号ソロが飛び出すと「白星が付くかも…」とよぎった。この移籍後初勝利が「激レア」な白星となった。

 プロ12年目で通算22勝目だが、今季は古巣でも5月28日の楽天戦で今季初白星を挙げている。同一シーズンで両リーグ勝利を飾ったのは19年の古川(楽天→巨人)以来8人目だが、過去7人はいずれもパからセ・リーグに移籍しての達成。セからパでは史上初だ。その2勝が、ともに同じ楽天生命パーク。「そういえば、そうでした。縁起のいい球場。そう思って乗っていけたらいい」と笑った。

 昨季は巨人で1勝をマークし、シーズン途中でロッテに移籍してきた沢村(現レッドソックス)も達成できなかった珍記録。その右腕の「後釜」と呼ばれることに国吉は「沢村さんの方が実績が凄い。一緒にしたら失礼」と謙そんする。それでもこの日も最速154キロを計測した剛腕ぶりは存在感抜群。ブルペンに不可欠な存在となっている。

 チームは2連勝で7月13日以来の2位に浮上した。「僕の勝利よりも、上位チームから勝ちが転がり込んだので…、うれしいです」と国吉。これで移籍後6試合に登板し1勝1セーブで4ホールド。最速161キロを残る29歳は、ラッキーボーイ的な存在にもなっている。(横市 勇)

 ≪パ→セは過去7人≫国吉(ロ)が移籍初勝利。今季はセのDeNAでも1勝しており、同一シーズンでの両リーグ勝利は19年古川(楽→巨)以来8人目。セからパに移籍した選手では国吉が初めてとなった。

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