これぞ侍!やったぜ哲人!「1球目から打つって決めてました」「感謝の気持ちでいっぱいです」

[ 2021年8月4日 23:08 ]

東京五輪第13日 野球準決勝   日本5―2韓国 ( 2021年8月4日    横浜スタジアム )

<東京五輪・野球 日本・韓国>8回2死満塁、山田は適時二塁打(撮影・小海途 良幹)
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 ヒリヒリする宿敵・韓国との戦いを制したのは日本が誇る“Mr.トリプルスリー”山田哲人内野手(29=ヤクルト)のバットだった。

 2―2のまま迎えた8回だ。1死から柳田(ソフトバンク)が左前打でチャンスメーク。走者が近藤(日本ハム)に入れ替わった後で村上(ヤクルト)が申告敬遠されると、甲斐(ソフトバンク)がしぶとく四球を選んで満塁とチャンスが広がった。ここで打席に入った山田は初球の低め直球を弾き返して左中間フェンス直撃、あと少しで満塁弾という大きな当たりを放ち、満塁の走者が全員ホームに生還。二塁ベース上の山田は大きなガッツポーズを見せて喜びを爆発させ、ベンチも歓喜に沸き返った。

 試合後、山田は「1球目から打つっていうのはネクストバッターズサークルから決めてましたし、まっすぐを…速いまっすぐを仕留めるぞって気持ちでいきました」とし、完璧に仕留めたように見えた打球について「ちょっとボール1個分ぐらい差し込まれたかなっていうのはあったんですけど、しっかり芯でとらえることができたんで打てたと思います」と照れ笑いを浮かべた。

 会心の派手なガッツポーズについては「とにかくメチャクチャ緊張してたんで。ホント…いい結果になって。ガッツポーズしました。良かったです」と山田。「ここに立てることはすごい幸せに感じますし、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と日の丸を背負う責任を口にした。ドミニカ共和国との1次リーグ開幕戦では9回にサヨナラ勝ちにつながる安打を放ち、2戦目のメキシコ戦では3ランを含む2安打4打点。この日も3回の無死一、二塁で初球をきっちり送りバント成功、5回には先頭打者として右中間二塁打を放って2点目のホームを踏むなどチームの全得点に絡み、その顔には充実感が広がった。

 これで侍ジャパンの銀メダル以上が確定。公開競技だった1984年ロス五輪以来37年ぶりの金メダル獲得に王手をかけた。「バットもしっかり振れてますし、体のキレっていうのはすごいいいので。この状態を維持して決勝に挑みたいなと思います」。7日の決勝戦に向け「金メダル獲得に貢献できるプレーを決勝戦でもしたいなと思っています」と声を弾ませていた。

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