ノースアジア大明桜・風間球打 3日目に登場 自己最速更新と甲子園最速へ意欲「目標は158キロ」

[ 2021年8月4日 05:30 ]

ノースアジア大明桜・風間
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 第103回全国高校野球選手権大会(9日から17日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、オンラインで行われた。今秋ドラフト1位候補の157キロ右腕・風間球打(きゅうた)投手(3年)を擁するノースアジア大明桜(秋田)は、第3日第1試合で帯広農(北北海道)との対戦が決まった。

 くじを引いたノースアジア大明桜・中井稜貴主将(3年)は初戦の相手が帯広農に決まり「一つ勝ってリズムをつくって、優勝までいきたい」と表情を引き締めた。

 世代最速の157キロを誇るエース右腕・風間がチームの軸。初の甲子園に「甲子園という舞台で戦えることを楽しみにしています。“早く投げたいな”という気持ちで一日一日を過ごしています」と気持ちを高ぶらせた。

 秋田大会準々決勝の秋田戦で自己最速を4キロ更新する157キロを計測。決勝では完封勝利を挙げ、初の甲子園出場へ導いた。高知・森木、市和歌山・小園ら同世代の好投手は敗退したが「自分は打者と戦う。“全国でここまで通用するんだぞ”というところを見せたい」と力を込めた。

 身長1メートル83の大型右腕には今大会最大の注目が集まる。甲子園大会の最速は01年夏に日南学園・寺原隼人(元ソフトバンクなど)が計測した158キロ。風間は「目標は158キロ。甲子園でどれだけ投げられるかというのは凄く楽しみ」と自己最速更新と甲子園最速へ意欲を燃やした。

 常時150キロを超える直球に、カーブなど多彩な変化球を駆使。秋田大会は3試合に登板し26回を投げ32奪三振、失点はわずか3と圧倒した。スカウト陣の評価も「ドラフト上位候補」から「1位競合必至」へと急上昇も、慢心はない。大会後は直球を低めに集めること、変化球でカウントを取ることをテーマに練習に励んでいる。2番手に最速143キロ右腕・石田一斗(いっと=3年)も控える投手陣は大会屈指。輿石重弘監督は「今まで球打は期待すればするほど、応える投球をしている」とさらなる進化に期待した。

 2年ぶりに戻ってきた夏の甲子園。「無失点という気持ちで投げきりたい。(東北初の)全国制覇を目指してチーム一丸でやっていきたいです」。最大の注目「風間球打」が、夢舞台の中心になる。(柳内 遼平)

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