ソフトバンク・リチャード3ラン 1軍デビュー前進チームトップ8打点 指揮官称賛「価値ある逆方向」

[ 2021年8月4日 05:30 ]

エキシビションマッチ   ソフトバンク7-4巨人 ( 2021年8月3日    PayPayドーム )

エキシビジョンマッチ<ソ・巨1>初回1死一、二塁、右越え本塁打を放ったリチャード(撮影・中村 達也)
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 念願の1軍デビューへ、さらに前進した。ソフトバンクのリチャード内野手(22)が3日、巨人戦でエキシビションマッチ2号となる右越え3ランを放った。「4番一塁」でスタメン出場し、この日から参加したレギュラー組にひけを取らない勝負強さを見せた。エキシビションマッチ5戦で、チームトップの8打点。生き残りへ、ラストスパートをかける。

 念願の1軍デビューへ迫る一発。本人は、状況を思い出せないらしい。0―1の1死一、二塁。リチャードはカウント1―2から先発・戸郷の外角高め直球を引きつけ、手首のリストで右翼席ポール際に逆転3ランを放った。エキシビションでは2度目のお立ち台。2ランを放った7月28日DeNA戦以来だ。複雑な表情を見せた。

 「あいまいで、覚えてないが終わってみれば打てて良かった。次は、シーズン中にお立ち台にまた立ちます」

 負傷離脱が長期化し、13日のリーグ再開時の合流が見込めないグラシアルに代わる右の大砲探しは第2ラウンドに突入。この日から主力組が参加した。その中で、5試合連続で4番に座った。「びっくりですよ」と言うが、しっかりエキシビション5試合連続安打。2本塁打を含む4長打のパワーや、8打点の勝負強さも光る。この日は4打数1安打3打点。着実に毎試合アピールしている。工藤監督は「結果を出してることに関しては評価している。自分がすべき意識を持って逆方向。価値あるホームランでした」と安定感が増した若き大砲を称えた。

 母校の沖縄尚学が夏の甲子園出場を決め、阿南光(徳島)との対戦が決まった。同じくOBの東浜巨とロゴ入りの特製Tシャツを寄贈予定だ。「(東浜)ナオさんのロゴは格好いいが僕はローマ字だけ。まだ誰も知らないので、活躍し有名になりたい。まだエキショビションマッチですので」。1軍切符を勝ち取る最大のチャンス。リーグ再開まで巨体で快進撃を続ける。(井上 満夫)

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