金メダル「王手」の侍J・稲葉監督「粘り強く勝ってくれた」 救援陣の頑張りが呼び込んだ山田の決勝打

[ 2021年8月4日 23:00 ]

東京五輪第13日 野球準決勝   日本5-2韓国 ( 2021年8月4日    横浜 )

<東京五輪・野球 日本・韓国>8回2死満塁、山田は適時二塁打(撮影・小海途 良幹)
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 東京五輪に出場している野球日本代表「侍ジャパン」は4日、準決勝で宿敵・韓国と対戦。接戦を5―2で制して銀メダル以上を確定させ、悲願の金メダルへ王手をかけた。2―2で迎えた8回に山田哲人内野手(29=ヤクルト)が走者一掃の3点適時二塁打。これが決勝点となった。日本は1次リーグから無傷の4連勝。7日に行われる決勝戦(横浜)では、いずれも日本に敗れた米国と韓国がぶつかる敗者復活戦(5日)の勝者と、公開競技だった1984年ロス五輪以来37年ぶりの金メダル獲得を懸けて激突する。

 「選手がこの試合の重要性を十分、分かってくれて、粘り強く勝ってくれた」

 終盤までもつれた大一番を制し、稲葉監督のトーンも少し上がっていた。勝負のポイントは6回。2点差を追いつかれ、なおも1死満塁のピンチで、2番手の岩崎が2者連続三振で切り抜けた。

 「由伸がいけるところまでいって、そこからの継投というのを考えていた。(岩崎)優が難しい場面を同点で抑えてくれた」

 7、8回はプロ1年目の伊藤が2回を無失点。「みんなが後ろへつなぐという気持ちでやってくれた」と投手陣をねぎらった。

 打線では、山田の適時二塁打もさることながら、満塁の好機にした甲斐の四球を「あれが大きかった」と称える。

 自身も出場した北京五輪準決勝のリベンジも果たし、アテネ大会以来となるメダルを銀以上で確定。その視線には、もう世界一しか映っていない。

 「決勝も、これまで通り全員で戦います」

 黄金の輝きは、もう手の届くところにある。
 

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