日本ハム・浅間　朗希撃ち！先制V打含む3安打で大海7勝目援護

パ・リーグ   日本ハム6―1ロッテ （ 2021年7月9日    ZOZOマリン ）

＜ロ・日＞2回2死二、三塁、浅間は先制となる左中間適時二塁打を打つ（撮影・西川祐介）
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　日本ハムが初対戦の「令和の怪物」ことロッテ先発・佐々木朗を攻略した。2回2死二、三塁から浅間大基外野手（25）が左中間に先制の2点二塁打。5回にも浅間の中前打を口火に2点を奪った。伊藤の今季7勝目を打線がアシストした。

　初球のフォークを見送ってボール。2球目からは直球が3つ続いた。いずれも球速表示は「155キロ」。浅間は初回の第1打席の直球3球も合わせて、佐々木朗の速さと球の質をしっかり認識した。
　「真っすぐが思った以上にシュートしていた。ゴロにならないように、センターから左中間をイメージした」

　フォークをファウルした後の6球目。直球を打ち返した。1死から左前打で出た7番・万波、四球を選んだ8番・石井を還す適時二塁打。打球は描いた通りの左中間へ飛んだ。「序盤で下位打線からつながってしっかり上位で還せた。いい試合展開に運べるタイムリーだった」。確かな感触が手に残る一打で、先制点をもたらした。

　浅間は5回の先頭でも直球を叩いて中前打。西川が四球を選んでチャンスが広がり、高浜の送りバントを処理した佐々木朗の悪送球、さらに近藤の右犠飛で2点を追加した。日本ハムにとって佐々木朗は、19年ドラフトで早々と1位指名方針を決めながらクジで逃した存在。栗山監督は「今日はあまり良くなかったと思うけど、将来性のある投手に対してみんな集中力があった」とナインを称えた。

　6、7日は旭川で西武に粘り強く連勝。ここまで1勝6敗1分けと苦にしていたロッテを相手にしても、流れを切らず白星を重ねた。前半戦は残り4試合。浅間は「このまま全部勝つ。借金を一つでも返済していかないといけない」と誓った。