徳島・那賀が16年夏以来の公式戦勝利 昨夏途中入部の2年生コンビが導いた

[ 2021年7月10日 16:26 ]

第103回全国高校野球選手権 徳島大会1回戦   那賀7―1城ノ内 ( 2021年7月10日    鳴門オロナミンC )

<那賀・城ノ内>5年ぶり勝利に導いた2年生コンビの前田辰樹(左)、連記虎白
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 2年生コンビの活躍で、那賀が16年夏以来、5年ぶりに公式戦1勝を挙げた。

 エース右腕の前田辰樹は7回6安打1失点の好投。「9番・左翼」の連記(れんぎ)虎白は2打数無安打に終わったが、2―1の3回2死二塁の守備では、左前安打で本塁に突っ込んだ走者を刺殺し同点を阻止するビッグプレーでチームを救った。

 2人は相生中で軟式野球部に所属したが、高校入学後は「楽しそうだった」(前田)と軟式テニス部に入部。ところが昨夏の独自大会で連記の兄・秀朗さんもメンバーだった同校が徳島商に6回コールド16―3で大敗。悔しそうなナインの姿を見て気が変わった。「僕ら2人が入って、強くしたいと思った」と連記。ともに野球への再挑戦を決めた。ちょうどその頃、川平伸也監督が10人だった部員増の願いも込めて髪形の自由化を決定。丸刈りでもOKだが、前田も「坊主じゃなくてもいいなら、というのはあった」と一助になったことを認める。

 もちろん、1勝だけで終わるつもりなどない。「ほんまにうれしいけど、ベスト8が目標」と連記。次戦も勝てば07年以来の3回戦。歴史的1勝を推進力に変える。

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