実践学園、9回3点差追いつき10回14点!「9割9分9厘」敗退覚悟から監督「こんな展開予想できない」

[ 2021年7月10日 05:30 ]

全国高校野球選手権東東京大会1回戦   実践学園19ー5都江戸川 ( 2021年7月9日    江戸川区球場 )

<都江戸川・実践学園>実践学園が9回に3点差を追いつき延長10回に14得点を奪ったことを示すスコアボード
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 夏に懸ける選手たちの底力だった。都江戸川を相手に2―5で9回を迎えた際、実践学園の沢里優監督は「9割9分9厘、明日がないことを覚悟していた」と振り返る。ところが敵失も絡んで3安打で3点を奪い、土壇場で同点に追いついた。

 ミラクルは続いた。延長10回には1番・矢作将也(3年)の右越え3ランなど10安打を放ち、打者19人の猛攻で一挙14得点。19―5の大差で勝ち、指揮官は「こんな展開は予想できない。気持ちとしか言いようがない」と粘りを称えた。

 先発した143キロ右腕のエース菅沼麟太郎(3年)は両足のふくらはぎがつり、7回途中3失点で降板したが「9回に追いついてくれたときにはうれし涙が出た」と言う。3回戦進出を決め「次に向けて改善したい」と仲間に感謝した。(川島 毅洋)

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