NTT東日本・向山 サヨナラ満塁弾!史上4人目快挙で8強導いた

[ 2021年7月10日 05:30 ]

第46回社会人野球日本選手権2回戦   NTT東日本5―1ENEOS ( 2021年7月9日    京セラD )

<NTT東日本・ENEOS>10回延長タイブレーク、サヨナラ本塁打を放ちガッツポーズを決めるNTT東日本・向山(撮影・後藤 正志)
Photo By スポニチ

 再開して2回戦3試合が行われた。昨年の都市対抗で準優勝したNTT東日本はENEOSと対戦。タイブレークの延長10回に向山基生外野手(25)が大会史上4人目となるサヨナラ満塁弾を放ち、準々決勝に進んだ。東邦ガスは日本製鉄広畑を6―1、三菱重工Eastは日本通運を6―2で下し、ともにベスト8入りした。

 4番が一振りで試合を決めた。NTT東日本はタイブレークの10回に2死満塁とし、向山がフルカウントから真ん中低めのカットボールを強振。打球は左翼ポール際に着弾した。大会史上4人目のサヨナラ満弾。「飛距離は届いていると思ったので、切れないでくれと思いながら走った」と笑顔で振り返った。

 法大から入社3年目で「(プロ入りへ)ラスト1年と思ってやっている」と力を込める。大学ではプロ志望届を提出も指名漏れ。指名解禁となる昨年も名前を呼ばれず、直後の都市対抗で敢闘賞に相当する久慈賞に輝いた。飯塚智広監督は「“上へ行きたい”と口には出さないが、今年に懸ける意気込みを感じる。チームの支柱だし仕事をしてくれると盛り上がる」と称えた。

 6月29日に行われた1回戦のヤマハ戦で本塁打。大会中断期間の5日に誕生日を迎え、25歳初戦で祝砲を放った。「左中間へ大きなフライを打つイメージでやっている。この2試合は理想通り」と向山。チームの初優勝と自らの夢に向かって、まだまだ打ち続ける。(石丸 泰士)

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月10日のニュース