DeNA・今永 「恩返し」今季1勝、昨秋の左肩手術から復活7回1失点

[ 2021年6月14日 05:30 ]

交流戦   DeNA4―1日本ハム ( 2021年6月13日    札幌D )

<日・D>7回2死二塁、代打・大田を空振り三振にしとめ雄叫びを上げる今永(撮影・沢田 明徳)
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 帰ってきた。仲間の支えとファンの応援を受けて。打たれた悔しさも力に変え、DeNAの頼れるエース・今永がよみがえった。

 「手術を決断するときは“本当に元に戻れるのか”と。そんな日々もあったなと思っていた」。複雑な思いが交差した復帰4試合目の先発。切れのある直球が走り、チェンジアップが決まる。本来の今永がそこにいた。

 札幌ドームの広さと傾斜のあるマウンドを考慮した捕手の伊藤光の配球に応え、ひたむきに腕を振る。1―0の2回に万波に同点ソロを被弾。でも、力まなかった。「強引に行かない、力任せに投げない」。リハビリ中に改めた考え方だ。余計な力が入らないから直球が切れ、空振りが取れる。7回2死二塁で代打・大田の場面。直球で空振り三振に取れたのはそのためだ。

 7回1失点で今季初勝利。魂の108球を投げ、今永は言った。「いろんな人の手助け、サポートを受けた。両親に心配もかけた。そういう人たちに捧げる1勝」。昨年8月に左肩に違和感を訴え、10月に患部をクリーニング手術。手術後、戦列を離れている自分のグッズを持って応援してくれるファンの姿を見た。恩返しは復活勝利しかない。だから、厳しいリハビリもつらいとは思わなかった。

 「1軍の舞台で投げられるところまで来れた。野球を辞めるまで恩返ししたい」。ウイニングボールを手にして“恩返しの道”へ第一歩を踏み出した。(秋村 誠人)

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