ロッテ、有吉トレードの理由―地元出身でも、選手輝ける場所提供

[ 2021年6月14日 13:42 ]

有吉優樹
Photo By スポニチ

 ロッテにとって、有吉のトレードは「親心」ともいえる。

 地元密着を推進したい球団にとっても、千葉出身の右腕は貴重な投手といえた。それでも、有吉は18年こそ29試合に登板し、15試合に先発したが、19、20年はいずれも1軍での先発機会は2度だけ。今季はここまで2軍暮らしが続いていた。

 そんな中で、先発投手の補強を求めているDeNAに移籍すれば、これまで以上の登板機会が増えると、ロッテの球団首脳も考えたからだ。

 今季の有吉は2軍で6試合に先発しており、故障者などで先発陣が手薄となった場合には、ロッテにとっても必要な存在となる。

 それでも、球団は試合に出てこそ選手は輝けると考える。今季は佐々木朗、本前らが成長し、来季は昨年右肘手術した種市も復帰する。今回のトレードが成立したのは、有吉にプロ野球の世界で活躍して欲しいという願いが込められている。

続きを表示

2021年6月14日のニュース