阪神・近本 左腕から今季4発目!計3打点に矢野監督「相手にダメージを与えられた。最後も持ち味」

[ 2021年6月14日 05:30 ]

交流戦   阪神6ー5楽天 ( 2021年6月13日    楽天生命パーク )

<楽・神(3)>ヒーローインタビューを終えてスタンドのファンに手を振る阪神・近本(撮影・大森 寛明)
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 阪神の近本光司外野手(26)が交流戦最後となった13日の楽天戦で価値ある決勝打を放ち、チームを救った。終盤に3点差を追いつかれる中、9回2死三塁で楽天の守護神・松井から勝ち越しの適時三塁打。5回に新人左腕の早川から5号2ランも記録するなど3打点の活躍だった。交流戦は球団最長に並ぶ6連勝で2位となり2008年以来の貯金20に到達。リーグ戦再開となる18日からは7ゲーム差に広げた2位・巨人と3連戦(甲子園)を戦う。

 勝ちたい思いが自然と声に出た。「よっしゃー!」。9回2死三塁、フルカウントから左腕・松井の低めフォークを思いきり引っ張った一打が一塁線を破ると、近本は珍しく歓喜の雄たけびをあげた。

 「梅野さんが2死から粘って粘って塁に出てくださったので、何としてもバットに当てる気持ちで打席に入った。気持ちがちょっと出ちゃって(打球が)抜けた瞬間、声出ちゃいました」

 同点に追いつかれた直後の9回。2死無走者から梅野が四球で出塁。2球目に企図した二盗が相手ミスも誘い一気に三進。すると直後の3球目にセーフティーバント。ファウルになったが“何が何でも1点”の思いが相手にはプレッシャーとなった。2球続けてボールを見極め「ラストボール」で仕留めた。松井とはプロ入り後初対戦。ここまで14試合連続無失点だった左腕に5月2日以来の黒星を付け、一度、手から離れたヒーローの座も取り戻した。

 1点を追う5回も勝負強さを発揮した。2死から、やはり梅野が四球で出塁。カウント1―1から黄金新人・早川の高め直球を右翼席へ一時逆転となる5号2ラン。「ゾーンを上げながら対応できたと思う」。今季左腕からは4本目の一発。対左投手は打率・224と苦戦しているだけに、3打点を記録したことにも価値があった。矢野監督も「(本塁打は)向こうに(点を)取られた後やったんで。相手にもダメージを与えられた。最後も試合を決めるところはチカ(近本)の持ち味かな」と目を細めた。

 ルーキーイヤーの19年交流戦では打率・165。初めて戦うシーズンで「疲れもあった」と話していたように蓄積疲労もあり、思うようなパフォーマンスを発揮できなかった。当時の教訓が糧となり今年は打率・280で終え、成長を示した。

 チームは苦手とした交流戦を11勝7敗で終え、交流戦前は4・5だった2位・巨人とのゲーム差を今季最大の7まで広げた。リーグ戦再開の相手はヤクルトに並ばれた巨人。「本当に倒さないといけない相手」。チーム別では最高の打率・324を誇る宿敵相手に、近本がさらに躍動する。(長谷川 凡記)

 ○…阪神が6連勝で貯金20。2リーグ制以降12度目の到達で、60試合目は03年の55試合、08年の57試合に次ぐ3番目のスピード。過去11シーズンはリーグ優勝が5度(62、64、85、03、05年)。それ以外の6シーズン(52、56、70、76、06、08年)はすべて2位。交流戦は11勝7敗、勝率.611で終え、08年に並ぶチーム最高の2位となった。

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