慶大の34年ぶり頂点、OBが祝福 当時のエース・志村氏「今までの力が全部出せた、という試合」

[ 2021年6月14日 05:30 ]

第70回全日本大学野球選手権・決勝   慶大13―2福井工大 ( 2021年6月13日    神宮 )

決勝を観戦に訪れた慶大のOB・志村亮氏(撮影・柳内 遼平)
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 34年前の慶大日本一のエースと主将が祝福した。神宮に駆けつけた志村亮氏(54=三井不動産リアルティ)は「今までの力が全部出せた、という試合。準決勝は運にも恵まれましたが、それをつかむのも実力ですから」と話した。現役時代は左腕からの抜群の制球力を武器に53回連続無失点のリーグ記録を樹立するなど、リーグ通算31勝。ドラフト1位候補と騒がれたが、野球への満足感からサラリーマンを選択した。現在は母校の技術委員長として投手陣を担当している。

 猿田和三氏(58=秋田県副知事)は「僕らの頃から分析班があって選手だけでなく、彼らのようなワイシャツ組が喜んでいるのが慶応らしかった」と懐かしんだ。自身は秋田高から2浪の末に入学し3年秋に首位打者を獲得。4年時は古田敦也(立命大)、長嶋一茂(立大)らがいた大学日本代表の主将も務めた。卒業後に秋田県庁入りし、今春から副知事に登用された。テレビ観戦し「今は部員も多いし、福井主将は立派だと思う」と後輩を称えていた。(伊藤 幸男)

 【現役プロ戦士も祝福】

 ▼楽天・津留崎(19年度卒OB)寮で共に生活していた後輩たちの活躍を見て、うれしく思うし、自分も頑張らねばと刺激を受けました。

 ▼楽天・岩見(17年度卒OB)秋のリーグ戦や明治神宮大会でもいい結果を残してもらいたいし、私も母校の活躍に恥じないように頑張りたいと思います。

 ▼楽天・横尾(15年度卒OB)後輩たちの活躍を見て感化されたし、負けないように自分自身も頑張りたいと思います。

 ▼中日・福谷(12年度卒OB)優勝おめでとうございます。いつも後輩の頑張りに刺激をもらっています。僕も学生に良い刺激を与えられるように頑張ります。

 ▼中日・郡司(19年度卒OB)大学時代、一緒にプレーした後輩たちやサポートしてくれていた後輩たちの活躍を見られて、非常にうれしい気持ちです。全員で勝利に向かってひたむきに、心から楽しむ学生野球らしい姿を見て、心を打たれました。

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2021年6月14日のニュース