慶大34年ぶり日本一! 2戦連発の正木がMVP、今秋ドラフト上位候補「勝たせる4番」有言実行

[ 2021年6月14日 05:30 ]

第70回全日本大学野球選手権・決勝   慶大13―2福井工大 ( 2021年6月13日    神宮 )

<福井工大・慶大>34年ぶりの優勝に喜びを爆発させる慶大ナイン(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 2年ぶりの開催となった節目の70回大会は、名門が記録的猛打で決勝を制した。慶大が福井工大を13―2で下し、34年ぶり4度目の優勝。決勝の大会史上最多得点だった。今秋のドラフト上位候補である4番・正木智也内野手(4年)が、2戦連発の先制2ランなど3安打3打点をマークし、最高殊勲選手賞を獲得。19年12月就任の堀井哲也監督(59)は、JR東日本での都市対抗制覇に続き、大学日本一にも導いた。

 不動の4番・正木は、一発の持つ力を信じている。昨秋、東京六大学リーグ優勝を懸けた早慶戦。早大・蛭間の2試合連続の決勝弾で優勝を逃した。「本塁打はチームの流れを変えると痛感した」。その教訓を、大一番で生かした。

 初回2死一塁。「(先発の)増居が緊張していたので“何とか先制点を取ろう”と」。低めの直球を叩くと、乾いた音が響き、バックスクリーン右に白球が弾んだ。前日の準決勝・上武大戦に続く2戦連発に「感触は完璧でした」と笑みをこぼした。

 主砲の一撃で流れをつかんだチームは15安打と打線爆発。決勝の大会最多となる13得点で大勝。準々決勝まで無安打だった4番は、準決勝、決勝で2発を含む5安打7打点をマーク。「チームを勝たせる4番になる、と思ってきた。苦しい場面で打ててうれしい」。今春のリーグ戦で4本塁打と12打点で2冠に輝いた右の大砲としての役目を果たし、MVPも獲得した。

 視察した楽天・鷹野史寿スカウトは「勝負強さと集中力がある。右打者でなかなかあそこ(バックスクリーン右)に打てない」と高評価。正木が「(リストは)人より強い」と自信を持ち、磨いてきたセンターから逆方向への打撃だった。

 プロ入りが懸かる大学ラストイヤー。主砲として第1回大会の覇者でもある慶大を、70回大会の節目で4度目の日本一へ導いた。「大学野球を全うした上でのドラフト。もっと強くなれるようにやっていきたい」とさらなる高みを目指す。神宮にかけたここ一番での大きなアーチは、追い求めていた勝利へつながる弾道だった。(柳内 遼平)

 ▼慶大・福井(主将、捕手として3投手を好リード、打っては2安打で大阪桐蔭3年センバツに続く日本一)高校時代も今も監督とチームメートに恵まれた結果が優勝です。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「新庄剛志」特集記事

2021年6月14日のニュース