西武・平良 春の石垣島で高山コーチ「衝撃」の出会いから4年 止まらぬ進化

[ 2021年6月14日 05:30 ]

交流戦   西武4―3中日 ( 2021年6月13日    メットライフD )

<西・中>開幕から32試合連続無失点の日本プロ野球新記録を達成した平良(撮影・尾崎 有希)
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 【Hero's File】担当スカウトだった高山久・現2軍打撃コーチは、八重山商工3年春の平良を鮮明に覚えている。石垣島で行われた練習試合を視察。中継ぎでマウンドに上がった平良が投球練習を始めると、その初球でスピードガンが150キロを示した。

 「魅力的というよりは衝撃に近かった」。すぐにチーフスカウトに連絡し、夏の大会は渡辺久信シニアディレクター兼編成部長(現GM)が足を運んだ。本格派右腕として最多勝を3度獲得し、通算125勝を挙げた黄金時代のエースの感想も「衝撃を受けた」だった。部員不足で連合チームを組むなど、2年秋以降は公式戦未勝利だったが、ドラフト指名へと、トントン拍子で話が進んだ。

 高卒3年目の昨季は新人王を獲得し、今季はここまで無双の活躍。「そこそこ早い段階で出てくるとは思っていましたが、ここまでの記録は予想できませんでした」と高山コーチ。衝撃を受けた、あの一球から4年。右腕は自らの剛球と同様、衝撃的なスピードで進化を遂げている。(西武担当・花里 雄太)

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