西部ガス 横綱相撲で圧勝発進 12安打猛攻!セガサミー圧倒

[ 2021年5月8日 09:14 ]

第73回全国社会人野球JABA九州大会第1日 ( 2021年5月7日    北九州市民ほか )

JABA九州大会第1日<西部ガス・セガサミー>3回に2点二塁打を決め、塁上で右手を突き上げて喜ぶ西部ガスの4番・金沢
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 予選リーグ5試合が行われ、昨年の都市対抗ベスト8の西部ガスが同4強のセガサミーを7―1で下した。打線は4番・金沢達弘(26)が3回に2点二塁打を放つなど12安打。投げては8強の立役者となったサイド右腕の村田健(27)が7回1失点10三振。前回19年大会以来2年ぶりの優勝へ好発進した。また昨年、クラブチームから企業チームに登録を変更した日本製鉄大分は東海理化を5―3で破った。

 横綱相撲のようだ。序盤の大量点で試合を決め、コールドゲーム寸前の圧勝劇。活発な打線が試合の流れを引き寄せた。「1打席目(遊ゴロ)を反省して初球から気合いが入った」。1点をリードした3回1死一、二塁。9年目で今季初めて4番に座る金沢が左越えにタイムリー二塁打を放って2点を加える。さらに永利、米沢、野中が4連打し、この回一挙5点を奪って試合を決めた。 全国舞台の8強入りはチームを一回り成長させた。「過去(4回挑んで)勝てなかった都市対抗で勝てたし、優勝するための課題が分かった」と金沢。準々決勝で優勝したHondaに1―4で敗れた。金沢は「あのチームを越えていかなければ頂点に立てないと思った」と覚悟を決め、オフはミートポイントを自分よりに引きつけることで球際の強さを磨いた。「変化球に泳がなくなり低めの見極めがよくなった」。すべては東京ドームの舞台で好投手を打ち崩すための修練だ。

 8強入りの立役者、エースの村田は7回で8安打を許したが10三振を奪い1失点。「ブルペン練習から都市対抗で優勝することを意識して投げてきた」と高みを見据える。今季は本気で日本一を狙う西部ガスが2年ぶり開催の九州大会で“2連覇”に好ダッシュだ。

 ▼西部ガス・香田誉士史監督 村田がいい流れを作ってくれた。都市対抗8強入りを過信せず自信を持って日本一を狙いたい。

 <日本製鉄大分>静岡大会覇者の東海理化に競り勝った。打の殊勲者は左打者の6番・田中。「外角高めの直球。追い込まれていたので逆方向を意識していた」と1ボール2ストライク後の4球目を左越えに運んだ。日本製鉄室蘭シャークスで2年間プレーしたあと一度は野球を離れたが1年後の20年に大分で再出発。「初戦に勝てたのでこのあと自信を持って戦える。大分から都市対抗に出たい」と目を輝かせた。

 ▼日本製鉄大分・清原孝介監督 チームのモットーは“元気”。守備で好プレーも出たし、先発の鶴永がよく投げてくれた。

 ▽第1日成績
西部ガス7―1セガサミー
日本製鉄大分5―3東海理化
沖縄電力9―2Honda
王子9―1NTT西日本
三菱重工East3―2パナソニック

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