常総学院・大川慈英の背中に輝くエースナンバー、甲子園で明確になった課題とは

[ 2021年5月2日 19:54 ]

春季高校野球茨城県大会 準々決勝   常総学院4―3 ( 2021年5月2日    J:COMスタジアム土浦 )

主将の田辺(左)とエースナンバーを背負う大川(撮影・柳内 遼平)
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 センバツに出場した常総学院が明秀学園日立に4―3で逆転サヨナラ勝ちし、関東大会出場が懸かる準決勝に進出した。

 今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・大川慈英(じぇい、3年)が好救援。1点を追う9回に登板し、最速で144キロを計測した直球を軸にわずか8球で3者凡退。攻撃へのリズムを生み、直後の逆転サヨナラ勝ちにつなげた。今大会から背番号1を背負う新エースは「みんなから信頼させるのが一番。これまでよりもチームを引っ張っていく」と力強かった。

 慈英。名の読みは「じえい」ではなく「じぇい」。両親から「世界に出たときに誰からも呼びやすいように」と願いが込められている。ちなみに弟は慧(けい)という。

 昨秋と同じく背番号10を背負ったセンバツ大会は2試合で計9回を投げて自責点は1。中京大中京戦では自己最速まで3キロに迫る144キロを投じるなど躍動し「直球は通用する。打たれているのはほぼ変化球。磨きたい」。聖地で課題は明確になった。

 日本ハムなどで投手として活躍した島田直也監督は春季大会で初めて大川にエースナンバーを託した理由を「落ち着いてピッチングができるようになった。今までは抑えることに必死。ゾーンでしか勝負できなかったが、意図を持って投げられるようになった」と語った。

 たった8球しか見ることができなかったが、1つの変化を感じた。スライダーの投げ方が直球とより近いものになった。本人も手応えを実感し「甲子園では曲げよう、曲げようと考えて変化球の時に腕が振れていなかった。真っすぐと同じ腕の振りを意識している。継続してやっていきたい」

 この日はスタンドに10球団スカウトが集結。気になる進路については「先を見たら(気持ちが)そっちにいってしまう。一番近い所にピークをと考えている。先のことは考えていない」。一歩ずつ着実に成長してきた彼らしい言葉。昨年は同校の一條力真投手(東洋大)が夏に飛躍。この投手がどこまで成長するか、楽しみだ。(柳内 遼平)

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