広島・森下 村上封じで今年もヤクルト“がぶ飲み”だ 屈指の4番キラー、今季初登板で阪神・大山斬り

[ 2021年4月6日 05:30 ]

村上封じに意欲を示す森下
Photo By スポニチ

 6日のヤクルト戦に先発する広島・森下暢仁投手(23)が既に4本塁打を放つ村上の長打力を警戒した。昨季の対戦成績は9打数無安打だったように、同一リーグの4番打者に対して好相性を誇った。5日は神宮外苑の投手練習に参加して、キャッチボールなどで最終調整。今季もセ界の「4番キラー」として、得点源を封じる構えを見せた。

 昨季の森下は、ヤクルト戦4試合で3勝0敗と好相性だった。防御率1・00は、チーム別トップ。「(今季は)つながったら大量得点を取っているので気をつけたい。(好印象は)ないです」。多くは語らなくとも、4番との対戦結果が好成績につながっていたことは間違いない。

 昨季は村上に対して9打数無安打、4奪三振と圧倒した。ただし、今季の村上は打率こそ・214ながら、リーグトップの4本塁打と長打力に磨きがかかっている。「そうやって長打も出ている。長打を打たれないようにしたい。(村上が打てば)チームとしてもリズムに乗ると思うので、そうさせないようにやっていきたい」。好相性に油断することなく警戒心を強めた。

 村上だけでなく、4番にはギアが上がる。巨人・岡本和は3打数無安打、中日・ビシエドには7打数1安打(打率・143)。阪神・大山は12打数4安打(打率・333)、2本塁打と苦手としながら、今季初登板だった3月30日の同戦では、4回無死一、二塁で空振り三振に抑えるなど3打数無安打とした。本調子ではない中で6回無失点にまとめられたのは、4番に仕事をさせなかったからだ。

 4番打者への意識について、昨季終了後には「(打順に関係なく)一人一人に全力で投げた結果」と話していた。無意識に高まる集中力で「4番キラー」を継続できるかは、今季の森下を占う上で大事な指標になる。

 「先発も中継ぎもいい投球をしているので、みんなに負けたくないと刺激になる。とにかく勝てるように。休み明けのカードでしっかりとリズムをつくれるような投球をしていきたいと思います」

 今季の5勝はすべて先発投手に白星がついている。先発が試合の流れを引き寄せるためにも、中軸封じは一つのカギになる。(河合 洋介)

続きを表示

この記事のフォト

2021年4月6日のニュース