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エンゼルス・大谷 登板ペース「自ら」決断し調整 二刀流は“新段階”へ

[ 2021年4月6日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7ー4ホワイトソックス ( 2021年4月4日    アナハイム )

<エンゼルス・ホワイトソックス>投手としては5回途中を3失点負傷降板した大谷
Photo By AP

 球史に名を刻んだ。エンゼルス・大谷翔平投手(26)がホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発し、メジャー4年目で初めて公式戦で投打同時出場した。打者では初回に先制の2号ソロを放ち、投手では100マイル(約161キロ)を連発。4回2/3を2安打3失点(自責1)で無念の降板となったが、1~7番で先発した投手が本塁打を放つのは1933年のベーブ・ルース(ヤンキース)以来88年ぶりの偉業だった。

 【記者の目】大谷の二刀流が新たな段階に入った。数々の奇策を繰り出すことで知られる知将ジョー・マドン監督の「制限から解放されて自由にプレーし、自分がやりたかったことをしている」という言葉が、それを物語る。

 打者として開幕から3戦連続スタメン出場した直後の「リアル二刀流」は予定通り。キャンプ中から話し合いを重ね、出場可否については大谷の意向が尊重される形になった。選手にとって欠場する決断を自ら下すのは困難だが、大谷は「それはしなければいけない。自分の体調も相手カードも含めて、考える必要はある」と納得。登板前日と翌日は休養に充て、その他は打者で出場する過去のルーティンをベースにしつつ、出場機会増加のバリエーションを探る。

 日本ハム時代の17年9月上旬。大谷は栗山監督に本拠地の監督室に呼ばれ「投げる日を自分で決めていい」と伝えられている。当時、栗山監督は「向こうでは自分で決めなくてはいけない局面が出てくるかもしれない。一つでも多く引き出しをつくってあげたかった」と話した。日本最終登板の同年10月4日のオリックス戦では「4番・投手」で出場し、投げて2安打10奪三振完封、打って1安打を記録。当時の経験があるから、マドン監督との話し合いもスムーズに進んだのだろう。

 大谷の米移籍前、栗山監督は「米国が二刀流の幅を広げてくれるよ」と熱く語った。日本ではなかった「2番・投手」もその一つ。3番トラウト、4番レンドンの前に据えることで、大谷との勝負を避けられない状況をつくった。栗山監督が生んだ野球界の夢は海を越え、進化を遂げた。(14~17年日本ハム担当、18年~MLB担当・柳原 直之)

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