矢野流リベンジいくぜ! 巨人戦投入の阪神エース・西勇「勝利に貢献」 Gキラーで伝統の一戦幕開け

[ 2021年4月6日 05:30 ]

<阪神練習>ドラえもんのキャラクターのシルエットが刺繍されたグラブで練習を行う西勇(撮影・北條 貴史)
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 今年最初の「伝統の一戦」の先陣役は西勇に託された。6日の巨人戦で迎える今季2度目の先発マウンド。虎投の大黒柱として勝利を誓った。

 「今季初の甲子園となりますし、しっかり腕を振って、少しでも長いイニングを投げて、チームの勝利に貢献できるように頑張りたいと思います」

 短い言葉に決意を込めた。午前から甲子園球場で投手指名練習に参加。キャッチボールやダッシュなど軽めの練習で最終調整した。初登板だった前回3月30日の広島戦では7回1失点の好投。援護に恵まれず敗戦投手となったものの、変わらぬ安定感を見せつけた。

 昨季巨人戦は5試合3勝1敗、防御率1・77。球団別で最高の数字を残した。開幕投手を藤浪に譲り、2カード目へ回ったのは、巨人を倒すために他ならない。2週間後にも同じ火曜日から敵地3連戦を控え、好相性の健在を見せつけたい。

 昨季は直接対決で8勝16敗。そのまま1位と2位の7・5ゲーム差に表れた。今回のエース投入が物語るように矢野監督の打倒への思いは当然、強い。

 「それは開幕前から意識はしている。全力を尽くすことが大事。去年やられたっていうのは悔しさとして力にしていくけど、今までやられたから、マイナスに捉える必要はないし、俺らの野球をやるだけ」。16年ぶりのリーグ優勝へ鍵を握る直接対決。まず最初の激突がやってきた。 (山本 浩之)

 ○…昨季優勝した巨人は67勝45敗8分けの勝率.598、阪神は60勝53敗7分けの同.531で、7.5ゲーム差の2位だった。仮に直接対決を12勝12敗の五分で終えていれば、巨人は63勝49敗8分けの同.563、阪神は64勝49敗7分けの同.566となり、阪神の勝率が上回っていた。

 【阪神・矢野監督語録】
 ▼選手層が厚くなった スタメンに頑張ってもらうというのは、もちろんなんだけど。でも、そういうところでは、(代わりに出た)メンバーもそれぞれがしっかりやってくれるというところで、層の厚さっていうのは去年よりも上がってる。そういうところで勝ちにつなげてくれているんでね。去年からの上積みというか、そういうのもある。だからこそ、誰をどう使うっていうのは難しいよね。でも、いろんな手がうちとしては考えられる。そういうところでは強みだしね。

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