【大谷 一問一答】どんな球でも「良いスイングができればホームランにできる」

[ 2021年4月6日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7ー4ホワイトソックス ( 2021年4月4日    アナハイム )

試合後に会見に応じる大谷
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 球史に名を刻んだ。エンゼルス・大谷翔平投手(26)がホワイトソックス戦に「2番・投手」で先発し、メジャー4年目で初めて公式戦で投打同時出場した。打者では初回に先制の2号ソロを放ち、投手では100マイル(約161キロ)を連発。4回2/3を2安打3失点(自責1)で無念の降板となったが、1~7番で先発した投手が本塁打を放つのは1933年のベーブ・ルース(ヤンキース)以来88年ぶりの偉業だった

 ――久しぶりの公式戦登板で緊張感は。

 「もちろん緊張した。打席よりマウンドの方が緊張するものだと思うので、それは今日改めて感じた」

 ――感情をあらわにする場面が多かった。

 「まず自分の100%が出るかどうか。結果が良くても悪くても、全然、捉え方が変わる。自分が楽しんで、100%力が発揮できたと思えば、そういう試合が多くなる」

 ――打席では開幕から高めを攻められていたが、1打席目の本塁打はどういうイメージで打席に入ったか。

 「単純にタイミングや間合いの問題だった。高めに対して特に苦手意識があるわけでもない。良いスイングができれば高くても低くても、内でも外でもホームランにできると思っている」

 ――二刀流ができないという世間の声を見返したい気持ちは。

 「あまりそういう気持ちはない。もちろんいい試合もあれば、悪い試合もある。その一試合の捉え方なので、できた、できないではないと思う」

 ――ファンの声援は大きかったか。

 「かなり大きい。打席での集中力というか、何となく打てそうだな、抑えられそうだなという雰囲気をつくってくれるのはファンの人だと思っている」

 【大谷の主な記録】

 ▽エ軍投手の本塁打 1973年のDH制導入の前年、72年のC・ライト以来49年ぶり。ライトはその後、巨人でプレーし気性の激しさで「クレージー・ライト」と呼ばれた。

 ▽DH解除 DH制導入後のア・リーグで、エ軍投手の投打同時出場は初。09年5月17日にレイズのA・ソナンスタインが投打同時出場したが、当時のマドン監督のメンバー表記入ミスが原因。交流戦を含めると、16年6月30日のジャイアンツのM・バムガーナー(現ダイヤモンドバックス)がアスレチックス戦で「9番・投手」で出場して以来5年ぶり。

 ▽打球速度115.2マイル(約185キロ) 15年のスタットキャストによる計測開始以降、投手では17年のM・バムガーナーの112.5マイル(約181キロ)を抜く最速。エ軍選手の本塁打でも最速に。同一試合で投手が球速100マイル(約161キロ)&打球速度110マイル(約177キロ)を計測するのは大谷がメジャー初めて。

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