広島・遠藤 1000万円増!来季こそ2桁勝利達成で「マエケンロード」だ

[ 2020年12月2日 05:30 ]

契約更改を終えて取材対応する遠藤
Photo By 代表撮影

 広島・遠藤淳志投手(21)は12月1日、広島市内の球団事務所で交渉し、1000万円増の推定年俸2400万円で契約を更改した。今季先発に転向し、「2桁勝利」を目指していた。一度も先発ローテーションを外れることなく19試合に先発したが、目標の半数の5勝に終わった。「ずっと言っている通り、2桁いきたい」

 5勝以上を挙げたのは、球団の高卒3年目以内では09年前田健太以来だった。来季2桁勝利なら、同4年目以内では同じく10年に15勝した前田以来。先輩が歩んだ「マエケンロード」が目標となる。

 球団からは「(先発の)柱になってほしい」と伝えられた。今季、その大黒柱としての役割を担ったのが森下だった。チーム最多の10勝を挙げて、新人ながら勝ち頭となった。

 「(森下は)軸としてこれからのカープを支える投手なのだな…と思った。自分はまだまだ。もっと責任と自覚を持って支えられるようになりたい」

 森下の防御率は、1・91でリーグ2位。先発の柱を担うにふさわしい数字を突きつけられたと言ってもいい。「防御率は1点台を目指したい。今年がひどかったので…」。遠藤は同3・87。今季両リーグで中日・大野雄、巨人・菅野を合わせた3人しか達成していない防御率1点台を口にした以上、相当な覚悟が求められる。

 「カープを支えるために、どんな自覚を持ってこれからやっていくべきか。もう1回考え直さないといけない。今年より来年の方が(先発争いは)厳しくなると思う。高橋昂也さん、(大瀬良)大地さんとかが帰ってくる。そこに負けないように必死にやりたい」

 さらに「タイトルを獲れるような投手になりたい」とも言った。契約更改は、限界まで自らに重圧をかける決意表明の場となった。(河合 洋介)

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2020年12月2日のニュース