阪神ドラ1・佐藤輝 総額約50万円“プロ仕様”マットレスと枕新調

[ 2020年12月2日 05:30 ]

プロで使用するマットレスを試し寝する佐藤輝。(計測、写真提供は畑さん)
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 いい夢をみて、ファンにもいい夢を届けます――。阪神からドラフト1位指名された佐藤輝明内野手(21=近大)が寝具を特注オーダーしたことが分かった。快眠をもたらす好素材でサイズアップした新兵器。これで1年目からホームランを量産するで!

 プロ仕様のバットとグラブを新調した佐藤輝が、次なる相棒を求めて地元へ。訪れたのはスポーツメーカー・ミズノ…ではなく、西宮市内の実家近くにある「快眠ショップHATA 畑ふとん店」。特注のマットレスと枕を購入して年明けの虎風荘入寮に備えた。

 「寝ることが大好き」と公言するだけに、快眠にもとことんこだわる。大学3年春、仁川学院のチームメートの父の紹介で同店を知り、シングルサイズのマットレスを購入した。寝心地がよく、関西学生リーグの新記録となる通算14本塁打の“陰の立役者”でもあった。1年先輩の村西(オリックス)がプロ入りする際に推薦したほどの愛用ぶりだ。

 店長の畑雅友さん(49)が証言する。「シングルだと寝返りするとぎりぎりなので、『横幅が広がるのはほんまにありがたい』と」。近大寮では部屋の広さの問題でマットレスは幅100センチ×長さ210センチだったが、幅120センチ×長さ230センチのセミダブルタイプにサイズアップ。さらに縦横二方向からの体圧測定や実際の寝心地も確認し、肩付近にはより柔らかい素材を使用するなど、佐藤輝ボディーに完全フィットするようオーダーメイドした。値段は約50万円と、まさに高級仕様だ。

 2年ぶりに体圧測定を行った畑さんは「本当にゴツくなった。お尻が大きくなったことが目で見ても分かるし、データとしても出ている」と成長ぶりに目を丸くする。あまりに大きなふくらはぎはマットレスとの隙間ができてしまうため、普通の人ではありえないが内側にサポートパッドを入れたという。さらに遠征用としてポータブルサイズも別途オーダーする抜かりの無さだ。「睡眠は1日にしてならず。長くプロをやる上での手助けになればと思います」(畑さん)

 寝る子は育つ…ともいう。初体験の143試合を戦う上で心地いい睡眠は不可欠。いい夢をみて、ペナントレースを乗り切っていく。(阪井 日向)

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