933日ぶり先発勝利の広島・薮田「勝つことは難しい」 佐々岡監督の助言でよみがえった

[ 2020年10月23日 05:30 ]

セ・リーグ   広島9-5阪神 ( 2020年10月22日    甲子園 )

<神・広23>先発の薮田 (撮影・奥 調)
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 ベンチで試合終了を見届けると、広島・薮田は表情を緩めながら安ど感をにじませた。18年4月17日以来、先発では同4月3日のヤクルト戦以来、実に933日ぶりの勝利。15勝(3敗)を挙げた3年前を思い起こし、発した言葉に感慨を込めた。

 「17年にあれだけ勝てたのは勢いの部分があったと思う。勝つことは難しいな…と凄く感じました」

 打線の援護を受け、好テンポで飛ばした。圧巻は4回だ。糸原を外角直球で、マルテ、大山は外角低めのカットボールで3者連続空振り三振。9月13日の阪神戦に先発して3回途中KOされた後、佐々岡監督に掛けられた一言が転機となった。

 「甲子園で投げて2軍に落ちる時、佐々岡監督から“カットの軌道が違うぞ”と」

 変化球主体の投球になっていたため生じた軌道の変化。以来、2軍では直球を磨くことに主眼を置き、腕が振れるにつれて変化球での空振りも増えた。5回2死で梅野を見逃し三振に斬った直球は152キロを計測。6回86球で3安打2失点、余力残しの好投だった。

 「序盤の援護点を守るのではなく、強い気持ちでテンポよく投げてくれた」。与四球1で制球難の悪癖を断ち、今季3度目の先発で待望久しい美酒を味わった28歳を、指揮官は称えた。

 「2~3年奪えていなかった三振が増え始めた。そこが一番手応えを感じる。(今季残り試合で)1~2回投げられるなら、今日以上の投球をしたい」

 勝率第1位のタイトルを獲得した17年と同じ輝きを再び。残る登板で確たる信頼を勝ち取り、来季の完全復活につなげたい。 (江尾 卓也)
 

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