森繁和氏 中日・大野雄から「恐る恐るの投球」が霧消 ムラがあった過去の姿なし

[ 2020年10月23日 06:50 ]

セ・リーグ   中日1-0DeNA ( 2020年10月22日    ナゴヤドーム )

<中・D>完封勝利を挙げ、野手に頭を下げ感謝する大野雄(中央)(撮影・椎名 航)
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 【森繁和 視点】今の大野雄に恐れるものは何もないだろう。これでもか、と思い切り腕を振っている。好調の最大の要因は直球の切れだ。真ん中付近に投げ込んでも、相手のバットを押し込んでファウルでカウントを稼げる。プロ10年目。これまでの経験から自身の投球を理解し、スタイルを確立した。

 この日も無四球完封。リーグトップの10完投の一方、135回2/3を投げて与四球は20と少ない。これまではコースを狙い、いいところに投げようと腐心しすぎて球数が多くなっていた。フォーム的には踏み出した右足を突っ張らせ、独特な腕の振りから角度ある直球を投げ込む。その直球への自信が回復して「恐る恐るの投球」が霧消した。四球が減れば球数も減り、完投が増えるのは道理。好循環といっていい。

 直球が威力を増せば変化球も生きる。スライダーは右打者の懐に食い込み、左打者にも内角のボールゾーンから曲げてくる。内外角を広く使って的を絞らせない。過去には仮に状態が良くても、ムラがあってそれが長く続かないのが大野雄だった。45イニング連続無失点。本当に大したものだと思う。

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