福岡大大濠・山下舜平大 初めての聖地マウンドで最速150キロ全力アピール!

[ 2020年8月31日 05:30 ]

<プロ志望高校生合同練習会>甲子園での合同練習にのぞむ福岡大大濠・山下(撮影・大森 寛明)
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 「プロ志望高校生合同練習会」は30日、西日本会場の甲子園で2日目が行われ、最速153キロを誇るドラフト1位候補の福岡大大濠・山下舜平大(しゅんぺいた)投手(3年)がシート打撃に登板。打者5人を相手に3三振を奪い、最速は150キロを計測した。甲子園に一度も出場できなかった大型右腕が初めて聖地のマウンドを踏み、プロ入りへ猛アピールした。

 プロ12球団のスカウトは前日より13人多い96人。球速がより正確に計測できるバックネット裏の本塁後方は、早々に席が埋まった。山下のシート打撃登板。2日間の日程で最大の目玉だった。

 強烈な視線を浴びた自身初の甲子園のマウンド。参加者で唯一、大台の150キロを計測した。5人の打者と対戦し3三振。「あまり調子が上がらなくて不安だったが、まあまあ良かったかなと。ずっと緊張していたので今はひと安心」。穏やかな表情で息をついた。

 中京大中京・高橋宏斗、明石商・中森俊介と並び、既に1位候補の呼び声が高い153キロ右腕だが「自分はアピールするしかないと思った」と参加。前日のキャッチボールから度肝を抜いた。遠投では全く球が垂れず矢のような軌道。さらに、自慢は直球だけではない。「真っすぐも見てもらいたいが、カーブの質や使い方などを見てほしいと思っていた」。鋭くブレーキがかかる縦のカーブを18球中、7球投げた。

 入学時から八木啓伸監督の方針もあり、変化球は1種類のみ。直球とカーブで牛耳る姿は高校時代の江川卓、桑田真澄らと重なる。DeNA・吉田孝司スカウト部長は「真っすぐとカーブだけ、は今の選手にしては珍しい。2人のように大きく育ってほしい」と期待。他のスカウト陣からも「あのカーブだけでも十分勝負できる」「高橋や中森と同格」などと賛辞が並んだ。

 5人目の打者は練習会をサポートした同大・杉森圭輔捕手。148キロを二塁打された山下は「(大学生が)出てきてびっくりした。まだまだだなと思った」と反省も忘れず。進路はプロ一本。「甲子園は初めてで凄く感動した。とても良い経験。いろいろ吸収して、上のレベルで勝負していける投手になりたい」。特別な舞台で、改めての高評価と、得難い経験を手にした。 (松井 いつき)

 ▼ヤクルト・小川淳司GM スピードもしっかり出ていたし、これからやるべきことはあるが素材的には申し分ない。
 ▼巨人・水野雄仁巡回投手コーチ 抜群の切れ、スピードがある。昨日の遠投も素晴らしかった。まだまだ伸びしろがありそう。
 ▼阪神・畑山俊二統括スカウト 上位候補、1位候補に値するぐらいの形を見せてくれた。自分のアピールしたいところを考えて投げていた。
 ▼中日・中田宗男アマスカウトアドバイザー(ドラフト1位の)12人に入るだけのものはある。持っているものは抜群。
 ▼西武・渡辺久信GM あれだけのボールが投げられれば十分。あとは体ができてくれば。(中森、高橋らとともに)今年の1位、上位候補になる。
 ▼日本ハム・大渕隆スカウト部長 大人数の中で見ると改めて彼のスケール感がよく分かった。(福岡県大会は人数制限があり)複数のスカウトで見られたのは大きい。

 ◆山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の18歳。福岡市の野多目小3年で野球を始める。三宅中では軟式野球部に所属し、投手兼捕手。福岡大大濠では1年秋からベンチ入り。今夏の福岡代替大会は地区準優勝。名前は20世紀前半に活躍した経済学者でイノベーションの父と呼ばれるヨーゼフ・シュンぺーターに由来する。1メートル89、93キロ。右投げ右打ち。

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