西武育成・中熊 ノートに刻んだ「覚悟を持って打席に」 支配下へ汗流す日々

[ 2020年8月31日 10:36 ]

ホームランボールを手に笑顔の西武・中熊(球団提供)
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 西武は毎週月曜日に2軍トピックスを配信している。本日は育成契約選手の中熊大智捕手。

 打った瞬間、手ごたえがあった。29日、CAR3219フィールドで行われた東京ヤクルト戦の4回裏無死三塁。中熊は、直球をフルスイング。打球はバックスクリーンに飛び込むプロ入り第1号2ランとなった。

 「嶋コーチ、平尾コーチには本当に付きっきりで指導してもらっています。そのおかげです」。コンパクトで無駄のないスイングは、納得の一打だった。

 中熊は、こまめにノートを取って読み返す日課があるが、それをめくると1ページだけ、大きく力強い文字が書かれている。「こんな中途半端な覚悟じゃ打てない。覚悟を持って打席に立て」。

 今から約2週間前、嶋重宣コーチに言われた言葉だ。「アマチュアの時みたいに真っすぐでも変化球でも全部打ちたいと思っていましたが、そんな中途半端な気持ちじゃ打てないと。もっと腹を割っていかないといけない。ここは甘い世界ではないんだ」と我に返ったという。「あの言葉は(今の自分に)すごく響いたんです。だからノートいっぱいにその文字を書いて読み返すようにしています」と頷いた。

 直近の目標である支配下登録に向け汗を流す日々で、初本塁打を見届けた嶋コーチも「良かったよ。ようやくスタートラインに立ってね」と目じりを下げていた。

 記念のボールは思わぬ人から帰ってきた。試合後、松井稼頭央2軍監督から呼ばれ、監督のポケットから出てきたのは第1号の白球。「今までやってきたことが結果として出てきているから、これからも一歩一歩積み重ねていけるように」という言葉と一緒に中熊の手に渡った。

 「ボールは家族に渡します」と笑顔。夢見るのは一軍で放ったホームランボールを渡すこと。27日に24歳になったばかりの背番号127は、また1つ自信をつけて、憧れの舞台・メットライフドームへの階段を駆け上がっていく。

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