ダルビッシュ“新魔球”!?「グラブレススプリット」でリーグ単独トップ6勝目

[ 2020年8月31日 02:30 ]

ナ・リーグ   第1試合 カブス3-0レッズ ( 2020年8月29日    シンシナティ )

レッズとのダブルヘッダー第1戦の4回、グラブが脱げた状態で投球するカブスのダルビッシュ
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 カブスのダルビッシュ有投手(34)が29日(日本時間30日)、レッズとの7回制のダブルヘッダー第1試合に先発し、6回7安打無失点でリーグ単独トップの今季6勝目を挙げた。投球時にグラブが落ちるハプニングもありながら多彩な変化球で相手打線を翻弄(ほんろう)。シーズン6戦6勝は95年の野茂英雄、02年の石井一久(ともにドジャース)に並び日本投手最多タイの快挙となった。

 一体、何が起きたのか…。打者のガルビス、球審、両軍全ての関係者の視線を集めたダルビッシュは、マウンド上で照れ笑いを浮かべるしかなかった。

 珍事は4回無死一塁で起きた。1ストライクからの2球目。テークバックに入る際、なんとグラブが外れて落下した。投球を途中で止めればボークとなり、走者が二塁に進む。冷静に投球を継続し、86マイル(約138キロ)のスプリットを投じた。ガルビスは慌ててスイングしてファウルとなったが、あっけにとられた表情を浮かべた。

 当然、試合後は米メディアから珍投球への質問が飛んだ。ダルビッシュは「初めて。なぜそうなったのかは分からない。でもあれは今日一番良いスプリットだった。新球種?そうかも(笑い)」とユーモアを交え英語で回答。SNS上で「ピッチングニンジャ」として有名で、右腕と交流もあるロブ・フリードマン氏は「グラブレススプリット」と命名、ただでさえ球種が多い右腕に12個目の新球?を加えた。

 グラブは落としても調子は落ちない。6回7安打無失点で自身6連勝となるリーグ単独トップの6勝目。最速はツーシームの98マイル(約158キロ)だった。不調だった昨季に助言を受けたバウアーとの投げ合いも制し「リスク管理ができた。相手打者の傾向をずっと考え、落ち着いて投げられた」と胸を張った。 日本ハム時代の11年以来、メジャー初対決の秋山には安打を許した。6回先頭で97マイル(約156キロ)の内角直球を右前打され「完璧に打たれた」と舌を巻いた。「ちょっと情が入る。(秋山を)ロボットだと思って入った」と笑いながらも「今の数字(打率・186)の打者では絶対ない」とエールも送った。

 米メディアはすでに今季サイ・ヤング賞の最有力候補に挙げる。防御率1・47はリーグ2位で奪三振52も4位。日本投手初の快挙は現実味を帯びてきた。(奥田秀樹通信員)

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